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後編
「……な、んで?」
俺が呆然としているとマジュが挑発的に笑う。
「テメェの愛撫じゃ、ソイツは物足りねぇってよ。オラッ、俺がシてやるからテメェは…」
「いや!まだだ!まだ俺がスるから!マジュは起きんなっ!」
身体を起こそうとするマジュを押さえつけ、マジュのズボンをパンツごと引き下ろす。
そして現れたマジュ自身を俺は躊躇うことなく口に含んだ。
…ペチャペチャ、…チュッ…
どれくらい舐め続けたのか。
俺は初めての口淫を拙いながらも必死でやり続けたが、やはりマジュのソレは硬度を増す事はなかった。
「……なんで、だよ。…マジュ、気持ちよく、ない…のか?」
俺が泣きそうな顔で上目遣いにマジュを見ると、ずっと俺の髪を撫でていたマジュの手が止まった。
「…気持ちよくねぇわけじゃねぇ。ただ刺激が足りねぇんだよ」
そう言うとマジュは俺の身体を引き寄せ抱きしめる。
そして互いの身体を入れ換え俺に覆い被さると深く口付けてきた。
「……ふ、…ぁ、…は…ん」
ちゅっ、と音をたて唇を離したマジュがニヤリと笑う。
「情けねえ顔してんじゃねぇ、瑪瑙。これから俺がテメェに最高の気分を味合わせてやるよ」
「…あ、や、やぁ、…だめ、でちゃあ…」
胸の尖りを散々弄られ、身体中のあらゆる性感帯を舐められる事で知り、俺の欲棒は痛いくらいに膨れあがっていた。
そしてソレは今、マジュの口のナカで弾けそうになっている。
「…おっと、まだ出すなよ」
俺自身から口を離し根元をキュッと握り締めたマジュが、口元を手の甲で拭いながら顔を上げた。
「…な、…なんで、マ…ジュ」
俺が息を乱しながら涙目でマジュを見つめると、マジュは妖しい笑みを浮かべる。
「…出すなら、俺のナカだ」
マジュは俺の身体を跨ぎ、俺の欲棒の先端から零れる蜜を自分の指に纏わせると、自分の後孔に塗りつけた。
そして早急に指を挿れ慣らすと、俺の欲棒を後孔に宛てた。
「…挿れるぜ。テメェのモノが俺のナカに食われていくサマを、よく見とくんだな」
と言うと、マジュは後ろ手で俺の太股を掴み身体を支え、見せつけるように腰を下ろしていった。
「……う、あ、…あぁ」
ゆっくりと自分自身がマジュのナカに飲み込まれていく。蠢き絡みついてくるマジュのナカ。
俺は視覚的にも感覚的にも狂暴な刺激を受け、呆気なく精を放ってしまった。
「……はあ、…はあ」
「…くくっ。まだ挿れただけだぜ、瑪瑙。1回イッただけでおしまいなんてこたぁ、ねぇよな?」
そう言うと、マジュはギュッとナカを締めつけ腰を上下に動かしてきた。
「…ひっ、…ま、まって、マジュ。…イッたばっかりで、…俺、…あ、や、また…イッちゃ…ぁ」
「…いいぜ。何回でもイケよ、瑪瑙っ」
ガツガツと肉を打つ振動と共に先に出した白濁がグチュッグチュッと溢れだす。
そんな事に構わない激しいマジュの腰の動きのせいで、俺は2回目もすぐさま登りつめてしまった。
絶頂痙攣に身体を震わせ、荒い息を吐く俺を恍惚とした表情で見つめるマジュ。
「…はぁ。いい顔してるぜ、瑪瑙。…オラ、分かるか?テメェの全部が、俺を興奮させてるんだぜ?」
マジュの手が俺の手を掴み、マジュ自身に触れさせる。
ソレは先程とは打って変わって、大きく硬く勃ち上がり先端から涎を零していた。
「……はぁ、は。…俺のが、…マジュを…きもちよく、して…る?」
「…ああ、そうだ」
「…うれし…い」
マジュを勃たせる事ができた安堵と嬉しさで俺が微笑むと、マジュは一瞬動きを止め呻いた。
「………今のは、ダメだろ」
「……え?」
「何でもねぇよ。オラッ、いつまでも休んでんじゃねぇぞ!俺の事も満足させやがれっ」
顔をほんのり赤らめたマジュが、照れ隠しのように乱暴に俺の上で腰を振りだす。
2回イッた事で少し落ち着いた俺は、マジュのその腰を掴み下から突き上げた。
お互いがお互いを激しく責め立て、俺達はその後、何度も白濁を撒き散らしたのだった。
「…って、ことはさ」
「……ああ?」
ベッドに腰かけ煙草をふかすマジュの後ろで、俺はベッドにうつ伏せで寝転がり足をパタパタと動かしながら呟いた。
「突っ込まれないとマジュは勃たねえって事だろ?」
「………まあ、そう言う事だな」
「じゃあ突っ込まれて勃ったマジュになら犯してもらえるって事だな?」
俺が名案を閃いたとばかりにマジュに言うとマジュは呆れた顔をして俺を見た。
「……まだそんな事言ってんのか、テメェは」
「…って事は、もう一人俺がいないとダメだな。もう一人の俺、どっかから降って来ねえかな~」
「…バカ言ってんじゃねぇよ」
と、呆れたマジュにどつかれる。
「……ってえな。弟のささやかな願望じゃねぇか」
「ああん?そんな願望がまだ残ってるってこたぁ、どうやら搾り足りなかったって事みてえだな?」
マジュは煙草の火を消すと、俺の上に乗り上げてきた。
「…な、なんだよ?」
「テメェは大人しく、俺の雄になってりゃいいんだよっ」
とムリヤリ唇を奪ってきた。
そして今度こそ本当に、俺の白濁の最後の1滴まで搾り取ったマジュだった…。
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