7 / 11
7 そんなあなただけど……
………………探すって~~~
「鍵を……」
『アソコから』
………………
………………
………………
『アソコとはアナルの事だよ』
「言うなーッ!」
そんな場所に鍵が入っている訳ない。
しかし、もしも……
入っているとしたら、なんの目的で?
あなたはどうして、俺のそんな場所に家の鍵を隠したんだ。
「悪の秘密結社から我が家を守るため」
『違うね。我が家はどこをどう操作しても、スーパーロボには変型しない』
うん、知ってる。
「脱税のため」
『おいおい、我が家にそれほどまでの財産はないよ。それに私はきちんと納税する国民の鑑 だよ』
国民の鑑が、我が家の鍵を蕾に隠すかなぁ?
『アベックは皆やってるよ』
「アベック言うな!『番 』って言えー!」
まったく。
このαは……どこで覚えてきたんだ?死語だよ、死語。
『今時の子の言葉は難しいね』
「『番』は流行語じゃありません」
『そうなのかい?』
「そうです」
国民の鑑!
『番』くらい、ちゃんと覚えよう。
『それで君、鍵に戻るが』
「うーん」
『降参かい?』
悔しいけれど……
なぜ、あなたが俺のそんなところに隠したのか……
「分からない」
『それはね……』
スマホの中で、艶やかな宵色の瞳がすっと細まった。
『君の淫らな姿を見るためだよ』
………………ムギャ♠
俺は真剣に考えていたのに。
あなたという人は~~~
けれど。
あなたが望むなら…………
『アソコ、少し大きくなったんじゃないか?』
だって、俺………
『もう先っぽ、濡れてるね』
あなたが好きだから。
『おパンツ脱ごうか』
「はい………」
ともだちにシェアしよう!