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《おまけ+》幸せな番
ん、ん、ん~~~
(なんだか、すごく視線を感じるんだけど??)
崇道さんが見てる。
茜の瞳?
ちがうな。
頬に伝った涙の跡?
そうじゃない。
首……
……でもない。
うなじ……
……は正面からじゃ見えないぞ。
胸……
……でもなさそう。
お腹……
暴飲暴食・やけ食いしてないから、太ってないよね?
じぃぃぃぃーーー
(崇道さん、なにをみてるんだろう)
………………
………………
………………
「少し会わないうちにボーボーになってしまったね」
「なんのこと?」
「手入れは自分でしないんだね。いいよ、私がしてあげよう」
「え、うん。ありがとう」
さっぱり訳が分からないが、とりあえずお礼を言っておこう。
崇道さん、満面の笑みだし。
俺と再会できた事、こんなにも喜んでくれて嬉しいな♪
「皮剥くの忘れたのかい?被ったままだ」
ゾゾゾゾゾー
なんだっ、背筋を走った悪寒は★
聞いちゃダメだ。
脳裏が警鐘を鳴らす。
続きを聞いては決していけない。
先手必勝!
が、しかし。
塞いでしまおうと、崇道さんの口に伸ばした手は敢えなく捕らわれた。
「ハウン」
指~~!!
咥えられてるっ
崇道さんに舐められた~~★
「できる事なら、しとどに濡れた幹をしゃぶりたいね!根元の丸い果実も捨てがたい!」
「アアアァァアアーッ!!」
すっぽんぽん
そそそっ、その、俺っ
崇道さんの動画でおおおっ
「オナニー」
そう、それ!
してたから~~~
感動の筈がッ
世界一恥ずかしい再会だァァァーッ
「穴があったら入りたい!」
「孔に挿れるのは、私だよ!」
でんっ★
「ヒャアアァァァーッ」
崇道さんの雄、俺なんかとは比べ物にならないくらい、おっきい。
青筋を立てて、パンパンに膨れ上がってる↑↑↑
パンツごとズボンを下ろしたあなたは逞しい。
「これで私も一緒だ。恥ずかしくないね」
「恥ずかしい~!!」
抱きしめられた。
あなたの強固な腕の中に。
この体勢なら勃ち上がった雄の象徴、目に触れられずに済むけれど。
あなたのアレと密着している。
これはこれで、すごく恥ずかしい!
耐えられない!!
「本当に嫌だと思っているのか?」
イヤ……だけど。
嫌じゃない。
もう、崇道さんと離れたくない。
小さく首を振った俺に、吐息が微笑んだ。
見なくても分かる。
あなたの優しい眼差しを感じるよ。
だって、俺達は……
私達は……
「番だから」
「アベックだからね!」
番って言って~~、もうっ。
でも、そんなところがあなたらしくって。
吹き出してしまう。
「やっと笑ってくれたね」
「うん」
声に出して笑ってしまった俺のおでこと、あなたのおでこがこつんと当たって、チュッ♥
今なら言えるかな。
やっぱり、ちょっと恥ずかしいけど。
伝えたい。
あなたに……
「崇道さん、お帰りなさい」
「ただいま、純斗 」
《ほんとにおしまい♪》
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