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第48話

「雪人…行こう」 まるで子供のように手を繋いだまま黙って歩く。 だが純と部屋に着く直前で雪人は声を出した。 「二人は…愛し合ってる…のかな」 「…」 純は答えなかった。 そんな事は当の本人達にしか分からない事だ。 雪人だってその位の事、分かっているだろう。 きっと確認したいのだ。 先程垣間見たモノが愛のある行為だと。 部屋に入っても純は雪人の手を離さない。 黙っていた純が雪人に言った。 「興味ある?」 「え?」 …何に? 返事を待たずに雪人は唇を奪われた。 すぐに純の柔らかい肉が自分のそれを食む。 声が出そうになり口が開くと熱い舌が奥まで侵入してきた。 「ン…ぁ…」 じゅるっと涎を啜り奥を責め立てる。 純の身体に押され雪人はベッドに仰向けに転んでしまった。 なおも執拗に純は雪人の唇を求める。 酸素不足からなのか緊張からなのか、雪人は次第に頭に霞が掛かってくるような感覚を覚えた。 だが思考がぼんやりとしても霞に飲み込まれまいと指先に力を入れて純のパジャマをきつく握った。 「…ぁ…あん…」 長いキスから解放されると身体はひんやりとした空気に触れていた。 キスの間に純が雪人の上着のボタンを外したのだ。 それに気づいて雪人は再び期待してしまった。 …また…純に触れてもらえる… 雪人は悦びで股間が張り詰めるのを感じた。

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