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第47話
歩みを早める純について廊下を進んで着いた先、そこは真人の寝室だった。
「どうし…『 しっ…』」
唇の前に人差し指を立てて、純が振り向く。
『 静かにして』
言い知れぬ不安が胸に広がる。
純の手がドアノブを掴みゆっくりと回した。
少しづつ開かれたドアの向こう…。
見るまでも無かった。
…声が…
…芳人の嬌声が僅かに聞こえた。
『雪人…あれ…』
小声で純が囁く。
純が扉を少しづつ開くと薄明かりの下に蠢く身体が…。
緩急をつけた動きで相手を翻弄しているのは純の父、真人だった。
「……じゃないの?」
「……、…」
よく聞き取れないが真人が芳人に何かを言っている。
芳人の声は…聞き取ることが出来ない。
真人が動きを止め、芳人の脚を持ち上げた。
…身体の向きが…変わった…
驚きで雪人の身体は硬直したように動くのを忘れた。だがいつの間にか夢中になって二人の親密な様子を見ていた…
…純が側にいるのも忘れて。
真人が芳人の身体を無理に押し曲げて上から身体を貫くように犯している。
「…ぁ…それ…嫌だぁ…あン…」
「好きなんでしょう?コレ。ほら胎が絞り取ろうと動いてる…」
パンパンという破裂音と粘着質な水音が雪人の鼓膜にこびり着く。
「…ぁ…」
急に腕を引かれて身体が驚いたがバランスを失った雪人の身体は純の胸に抱きとめられた。
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