岬side 「そんなことより...」 「あっ、」 グ、と力の抜けていた脚を頭の方に近づけ、開かせる。 「ここ、早く慣らしちゃおうね」 「はっ、......離せっ！ちょ、おいっ」 ピンク色なそこは、無防備にヒクヒクと収縮して俺を誘っていた。 「........期待してるの？」 指を自分の口に入れ、唾液を絡めながら尋ねる。 「べっ、別に...！」 先程よりも甘い視線に期待してるんだなあ、となんだか少し微笑ましくなる。 「ん........れ、」 じっと冬夜の目を見ながら指を舐めていると、だんだんと冬夜の顔が赤くなってきた。 「っ、早くしろよっ！」 「んふふ、顔赤いよ？子猫ちゃんは照れ屋だね」 「っ、ん.......」 注文に応えようかな、と指を挿し込む。 快感はまだそんなにないようで、軽く強ばり、不安げな瞳が揺れ動く。 ...どこだったっけな...冬夜の気持ちいいところ。 指をゆるゆると動かしつつ前立腺を探し当てる。 「っ、あぁうぅっ、んっ」 「ここかな...」 呻いているような声しか出さなかった冬夜が、甘く切ない声をあげる。 「あぁっ、やぁっ...んぅっ」 スンスンと鼻を鳴らすところが愛おしくなって、思わず唇を奪う。 「んっ、ぅうんんっ」 同時に冬夜の気持ちいいところを強めに擦ると、キュンキュンと指を締め付けてきた。 ...っ、飽きさせないなあ。 快感で咽び泣く冬夜をちょっと見てみたい...なんて思うけど、ここは学校だ。 いくら鍵をかけているとはいえ、保健室では泣かせたくない。 「っ...ん...ふぅ..んっ」 あーあー、気持ちよさそうな顔しちゃって...。 舌を吸い上げて唇を離すと、もう終わり？と咎めるような目が向けられる。 ​──────ゾク....... 半開きになった口から濡れて光る真っ赤な舌が覗き、興奮を煽る。 「っ、くそ.......」 「やぁあ、っあ、もっ」 勃ちあがりかけた冬夜の性器を軽く扱いて、性急に三本目の指を差し挿れる。 「ぁあう、擦る、っなぁあ......」 覚えのいい身体は、柔軟に俺の細くもない指を受け入れ、水音を出しながら赤く濡れた粘膜を見せた。 寒気にも似た興奮が背中を駆け回り、俺はもう限界だった。