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第1話
ある日・・・
森の中を雪道を二人の人物が歩いていた
一人は背の高い金の長いウエーブの掛かった
美丈夫・・40歳前後の美形の男
長いエルフのような耳 黒の貴族、王族の特徴
冬の厚めの衣にブーツ白いケープを頭から被ってる
もう一人は犬の姿 二本足で歩きブーツを履いてる
魔術師のローブに 頭からこちらも灰色のケープを被ってる
「ワンワン・・ビックリしたわん!
黒の超大貴族 アルテイシア姫様の御父君の
リュース公様が 街の裏通りに入るなんて・・わんわん!!」
犬の姿の者が言う
「ふふ・・わん子さん 実はね あそこの店の店員がお気に入りでね」
リュース公・・金髪の美丈夫がにっこり笑って言う
「・・一度・・一夜を共にして
今度 私だけの恋人になってくれるように
屋敷を与える事を話に行ってたんだよ・・つまり口説いていた・・ふふ
私は妻に死なれて・・恋人が数人いる・・アルは公認してるよ・・ふふ」
「そうなんですか!ワンワン! でもあの店・・
男性しか店員しかいなかったような気がするワン!」
「ふふ・・そうでしたか・・ふふ」
リュース公がにっこりと再び笑みを浮かべる
「あ・・・!」
わん子は思い出す・・そういえば・・
リュース公様って 女の人も 男の人も
両刀使い・・だったワンワン
こっそりアルテイシア姫が言ってたワン
リュース公の好み・・丁度・・今のアーシュ様
もろ好み・・・って・・
少年の子供の姿にアーシュ様が戻る前に
本当の少年時代にさり気にずっと迫って
狙っていたと
だから・・思い切り釘を刺したって・・ワンワン!!
「・・んっ?・・うふふ 知ってますか?わん子さん
私は母は白の王族の姫でして
白の力が強いです・・心が視えるのですよ
ふふっ・・モロ視えですよ・・・ふふっ」
余裕で笑うリュース公
「うっ!!!・・あの・・その・・ワンワン!!」
真っ青になるわん子
「ふふっ 見逃してあげますわん子さん 実は狙ってる子
一度抱いた子は 16歳で黒の貴族の子でしたが
側室の子で親に死なれ家族に捨てられて
今の店で働いているんです
アーシュ様に似てますよ 長めの黒髪で瞳の色は青で違いますが
目が少々吊り上ってて・・ふふ」
うっ!!!やっぱりまだ狙ってるワンワン!!!!
冷や汗をかくワン子
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