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第5話
葵side
ぐたぐたしていたら急に抱き上げられた…。夏に抱っこされてる。気づくとお風呂の中にいて、夏が髪とか、身体とか洗ってくれた。
「……お風呂、ありがとぉ…」
「おう。髪乾かすからじっとしてろ」
「…ん」
ふわーっとドライヤーの風が吹く…。あったかい…。ダメだぁ……。寝ちゃう。
明日もこんな風なのんびりした日が来るといいなぁ…。平和に日にちが過ぎていくこと以上の幸せなんてそうそうない。
「夏、ありがとぉ……」
「おう。おやすみ」
「おやすみぃ……」
リビングのソファーで髪を乾かし終える頃には僕の眠気が限界で…。夏が部屋まで運んでくれたみたい…。
僕は夏が運んでくれている腕の中で寝落ちてしまった…。あったかくて、優しくて…。とても心地よかったから…。
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