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「俺に中を洗わせておいて、途中で寝るとは……いい身分だな」
「やっ……ちがっ……やあぅっ!」
自分が勝手にやっておいて、こんなやり方は酷過ぎる……と、叫んで訴えたいけれど、通用する相手では無いし、もし逆鱗に触れてしまえば何をされるか分からない。
意識もかなり朦朧としていて、今がどういう状況なのかも良く分かってはいなかった。
「会長、やりすぎです。いくら何でもこんな扱い続けてたら……いつか壊れますよ」
「お前に言われた通りにしただけだ」
「確かに、洗った方が良いとは言いましたが……会長はこの人をやり殺すつもりですか?」
―― 誰の……声?
「うっ……あ、あぅっ……」
息も乱さず話しながらも、その律動は止まらない。話をしている相手の声も、心配している様子では無く、淡々と事実のみを伝えているように聞こえた。
「殺すなんて物騒な事、する筈がないだろう?」
「ひっ……あ、あぅっ!」
更に動きが激しくなり、酷使されたアナルが痛んで瞼の裏がチカチカする。なのに身体は酷く疼いて、おかしくなった自分の身体に叶多は混乱するけれど……考える暇も与えられずに、次の瞬間中へと熱が注がれた。
「ひっ……やぁっ!」
じわりと腹が暖かくなり、身体中に鳥肌が立つ。
「折角洗ったのに……ちゃんとゴムを着けないと、彼の身体に負担がかなり掛かります」
「煩い。女じゃないんだから、そんな必要無いだろう?」
事務的な口調で咎める声に聞き覚えはあるが、思い出すだけの気力も無いし、羞恥を感じる余裕も無い。
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