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「大体……男なんて気持ち悪いとあんなに公言してたのに、どういう心境の変化ですか?皆、驚いてますよ」 「さあな。そんな事はどうでもいい。お前を呼んだのは、コレの世話をさせる為だ。俺は出掛ける用があるから、とりあえず後始末と、何か適当に食べさせておけ」 「んっ……ううっ」  ズルリと中からペニスが出ていき叶多は小さく呻きを上げる。今が何時か分からないが、須賀が出掛けるという事はもう朝になってしまったのだろうか? 「……わかりました」  溜息交じりの声が聞こえ、同時に叶多の身体にかかった須賀の重みが消え去った。ホッと小さく息を吐くと、突然口を無理矢理開かれ硬い何かを押し込まれ……頭の後ろに回った何かがカチリと冷たい音を立てる。 「んっ、んぅ」 「いいか、お前も余計な事を喋るなよ」 「分かってます」  息苦しさに呻く叶多の頭上で二人の声が聞こえ、これは自分の口を塞ぐ為にされのだと理解した。何かを話す権利は一切、叶多には与えられないらしい。  ―― でも……。  だけど……長く過酷な須賀との時間がようやく終わった事の方が、今の叶多には有り難かった。  ―― これで、ようやく……。 「行って来る」 「帰りは?」 「夜には戻る。これはソレの鍵だから、食事の時だけ取ってやれ。お前は用が済んだら学校に行っていい。ソイツはどうせ立てないだろうから、そこに転がしておけ」 「了解」  言葉が終わるか終らないかでドアの開閉が聞こえて来たから、この部屋には……知らない誰かと自分の二人だけという事になる。

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