92 / 301

31

   ―― 唯と……瞬だけだ。  そんな叶多を友達だと言ってくれたのは……必要だと、言ってくれたのは。  唯人とは……友人よりも主従に近い関係だったと思っているが、そんな叶多を諭すように『友達だ』と、彼は言い続けてくれた。  瞬は転校したての叶多をいつも何かと気に掛けてくれ、年は同じだがまるで兄のように叶多を引っ張ってくれた。 「もう……やだっ……なんで……なんっ」 「誰が喋っていいって言った? ……黙れって言ったろ」 「あ……ひっ!」  唸るように告げてきた須賀が、アナルの中から指を引き抜き、喪失感に肛門の淵がヒクリヒクリと伸縮する。 「寄生虫の癖に、偉そうなこと言ってんじゃねぇよ」 「や……あっ」  着たままだったシャツを裾からたくし上げられ、鳩尾の真ん中辺りを指で強く押されて息が詰まった。  酷い言葉が胸に刺さり、叶多が顔を背けようとすると『見てろ』と短く命令され、今度は乳首を捉えた指に容赦なくそこを捻り上げられる。 「あっ……やぁっ!」  膝を持つ指に力を込めてどうにか視線を前に向けると、今度は乳首を優しく捏ねられ叶多の脚ピクピク揺れた。 「厭らしい色だな」 「くっ……うぅっ」  色素の薄い叶多の乳首は刺激にすぐさま反応し、芯を持って乳頭がツン勃ち上ってしまっている。そこを何度か指で弾かれ、叶多が呻きを漏らした途端、須賀が突然圧し掛かってきてそこをベロリと舌で舐めた。 「あ、あうっ」  次にカチャカチャと言う音が聞こえ、叶多が視線を下に向けると、萎えた自分の股間の向こうで下半身を寛げた須賀が、自ら猛ったペニスを取り出しまた覆い被さって来る。 「やっ……ひっ、やぁっ!」  その先端がアナルに触れ、叶多が「止めて」と叫ぶより早く、肉を分け入って須賀のペニスが体内へと入ってきた。

ともだちにシェアしよう!