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―― 唯と……瞬だけだ。
そんな叶多を友達だと言ってくれたのは……必要だと、言ってくれたのは。
唯人とは……友人よりも主従に近い関係だったと思っているが、そんな叶多を諭すように『友達だ』と、彼は言い続けてくれた。
瞬は転校したての叶多をいつも何かと気に掛けてくれ、年は同じだがまるで兄のように叶多を引っ張ってくれた。
「もう……やだっ……なんで……なんっ」
「誰が喋っていいって言った? ……黙れって言ったろ」
「あ……ひっ!」
唸るように告げてきた須賀が、アナルの中から指を引き抜き、喪失感に肛門の淵がヒクリヒクリと伸縮する。
「寄生虫の癖に、偉そうなこと言ってんじゃねぇよ」
「や……あっ」
着たままだったシャツを裾からたくし上げられ、鳩尾の真ん中辺りを指で強く押されて息が詰まった。
酷い言葉が胸に刺さり、叶多が顔を背けようとすると『見てろ』と短く命令され、今度は乳首を捉えた指に容赦なくそこを捻り上げられる。
「あっ……やぁっ!」
膝を持つ指に力を込めてどうにか視線を前に向けると、今度は乳首を優しく捏ねられ叶多の脚ピクピク揺れた。
「厭らしい色だな」
「くっ……うぅっ」
色素の薄い叶多の乳首は刺激にすぐさま反応し、芯を持って乳頭がツン勃ち上ってしまっている。そこを何度か指で弾かれ、叶多が呻きを漏らした途端、須賀が突然圧し掛かってきてそこをベロリと舌で舐めた。
「あ、あうっ」
次にカチャカチャと言う音が聞こえ、叶多が視線を下に向けると、萎えた自分の股間の向こうで下半身を寛げた須賀が、自ら猛ったペニスを取り出しまた覆い被さって来る。
「やっ……ひっ、やぁっ!」
その先端がアナルに触れ、叶多が「止めて」と叫ぶより早く、肉を分け入って須賀のペニスが体内へと入ってきた。
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