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お礼を言ってありがたく健助からホットアイマスクをもらう。裸眼を晒すより大分良いはずだ。しかも香り付きでリラックス効果も期待できる。 「そういえば部屋割り見たか?」 「うん。同じだったね」 2組も今日プリントをもらったらしい。聞けば、金剛先生の言う多少の配慮が他クラスでもあったらしく、健助は俺と同じ部屋を希望してくれたのだとか。所属クラス以外でなんて全く頭になかったな。勝手にダメだと思い込んでいた。 「無理なら欠席するって書いた」 「え?!」 驚いて健助を見ると口元が笑っている。 「びっくりした、冗談?」 「内緒」 なぜ。からかわれたのか、あんまり冗談なんて言わないから貴重だ。……万が一本気だったと考えたら、蕗口のことは言わなくて正解だったかもしれない。そこまで強硬手段に出るなら今からでも俺のために変更を訴える可能性があるから。そうなると先輩との一件を知っている先生は応えようとしてくれるだろう。それはちょっと、いや大分申し訳なく感じる。 「でも同じ部屋で安心した。大部屋とかちょっと苦手で」 「俺も。本当は侑哉じゃなければ、2人部屋すら怪しかった」 「そうなんだ?健助面倒見良いから、上手くいくと思うけどな。でもありがと」 桐嶋と健助が居る、マスクもアイマスクもある。ああ、帽子も被って行こうかな。健助の真似をしてフードも良いかもしれない。 うん、できることはやっていこう。

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