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 次の種目は1年3組、4組の合同で集団行動だ。4組には葉桜がいる。70人が一斉に交差しながら歩く様子は思ったよりもはらはらして引き込まれたし、ずっと同じ位置に居ないので葉桜を探すのが大変だった。  普通に歩いていてぶつかるだけで結構ダメージ受けたりするのに、競歩ぐらいのスピードですれ違って行くから本当にすごい。あの葉桜が演技中厳しい顔をしていたのも納得。終わった瞬間笑顔で手を振ってくれたけれど。 「1組集合」  2年生のクラス演技を挟んだ次が俺たちの出番だ。金剛先生の声でみんなそわそわと入場待機位置に移動する。 「えー、昨日まで苦難の連続でしたが、お前たち良いか。本番では事故るな、怪我するな、問題になるからな。やばかったら大声で呼びなさい。マット持って走ってくから」 「めっちゃ呼ぼう」  マットを持って走る先生が見たいのか、誰かがまた呟いた。 「先生このためにさっき栄養ドリンク飲みました。任せろ」  いつもと違う返しに「ひゅーっ」とはやし立てる声が上がり、「ぴゅーっ!」と口笛が鳴らされた。頼もしいな。でも、誰も本気で呼ぶつもりはない。怪我なく、先生を呼ぶこともなく無事に終わらせよう。前の演技が終わり、アナウンスが俺たちの出番を知らせる。 「行ってこい」  先生に送り出されて、自然とみんな声が出た。 「っしゃー!!」  練習の成果を見せる時だ。

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