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募る雪とともに

11月になり冬の寒さも出てきた頃、7年好きだった先輩が結婚をした――。 出会いは高校生の時、2つ上の明里(あかり)先輩は俺が吹奏楽に入部して一番最初に優しく話し掛けてくれ親切にしてもらった憧れの先輩だった。 一目惚れってわけだ。 高校3年間は想いが募るだけで元々相手に気持ちを伝えることが苦手な俺が先輩に好きだと言えず気持ちは伝えず胸の中に潜めた 唯一、部活の時と学校で会い話しをして傍にいれることが楽しみだった。 でもそれが辛かったのだ。先輩に彼氏が出来た時は胸がはち切れそうになり2人を見かけては見ないように避けたりしたがやはりこの気持ちには嘘をつけなくて泣いた時だってあった。 だからこのまま傍にいれるだけでいい。恋愛対象で見られていないのはわかっていたんだ。 せめて傍にだけ、と。 未練がましいのはわかってはいるし叶わないのは理解していたのに後を追って先輩のいる大学に進学をした。 それが俺を苦しめていたがそれでも傍に居れれば、こうしているだけでもいいと思っていたのに衝撃な事実に胸が張り裂けそうだった。

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