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「ひ、ひぃっっ!!」
曾川は佐々木の身体を俯 せへと体勢を変えさせ、臀部 の双臀 の間の菊門へと舌先を進めた。触れるか触れないかのその感触に佐々木は身体を戦悸 かせ、菊門はじっとりと湿り気を帯びた。
舌先が触れる度、微 かに跳ねる細い腰。曾川は双臀を広げ、現れた菊門へと舌先を捩込 んだ。
「あああっっ!!」
佐々木の菊門は曾川の舌先を快く受け入れた。ぬるりといとも簡単に、曾川の舌先は佐々木の菊門に埋まって行く。溢れ出る体液は粘り気を帯び、曾川の舌の動きに合わせ佐々木の臀部がゆらりと揺らめいた。
(……ぬちゃ、ちゅぷっ)
粘着質なその音が無機質な部屋に響き渡り、曾川は満足感に浸 っていた。曾川の部屋に誰かが訪れたのは久し振りだ。いつもは冷たい部屋。佐々木の体温が心地良い。
溢れ出す体液はソファをじっとりと濡らし、曾川はそれを舌先で拭った。佐々木の菊門はひくひくと戦慄き曾川を待ち侘 びていた。
佐々木をソファから下ろしてソファの背に掴まらせ。突き出した臀部をしっかりと掴み締め、曾川は佐々木を一気に貫いた。
「ああ……、っっ!!」
まだ固い蕾のようなそこに初めて訪れた異物。めりっと音を立てるように、ゆっくりと打ち込まれていく灼熱 の杭 。
「…………っっ!!」
佐々木は快楽と痛みにその端正 な顔を歪 め、口の端から唾液が糸を引いた。その口に曾川は指を差し込む。後孔と同じように掻き混ぜれば、ぬちゃりと卑猥な水音を立てた。
その音が二人の耳孔を犯す。後孔が立てる音も粘着質を伴い、それが快楽を増長させる。曾川は律動のスピードを上げ、佐々木を抱く手に力を込めた。
「……もう、もうっっ!!」
佐々木の真白な太股 を僅 かに血の混じった体液が伝い、佐々木の身体が崩れ落ちる。しっかりと臀部を支え、曾川は追い込みを掛けた。
快楽の波が幾重にも二人を襲う。佐々木の後孔に激しい収縮を感じた刹那、曾川は全てを吐き出した。
(……ぶしゅっ!)
勢いよく放出された精液は後孔から溢れ出し、ベッドサイドの電気スタンドの仄かな灯りに照らされた二人。降り出した雪が窓枠に積もり、崩れ落ちた二人に優しい影を落とした。
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