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誓いの精霊樹の世界観

この世界には、『精霊樹』と呼ばれる木が生える。 世界最大のものは、高さ100メートルを越えるほどにもなるが、大概は、高さ3メートルほどの低めの木である。 生える場所に、共通点はない。 精霊が集まる場所に生えると言われているが、精霊が見える人によって、否定されている。 ただし、精霊樹のある場所には精霊が集まりやすくなる。これが、精霊樹の名の由来である。 精霊樹には、大きな役割がある。 この木に、婚姻の誓いをすると、その誓ったもの同士が、雄性と雌性を帯びる。 例えば人類のように、男型と女型を(かたど)る動物であっても、精霊樹に祈り、誓い合うまでは、生殖能力を持たない。 また、誓ったもの同士(これを夫婦とする)でなければ、子を成すことができない。 精霊樹に別々に誓いをたてた、雄性と雌性であろうと子はできない。 精霊樹に願い、夫婦となったのちに交わることで、雌性側が子を宿す。 精霊樹に誓った夫婦でない限り、子は作れない。男女であろうと、雄性雌性を持たないので、生殖能力がなく子ができない。 逆に、男同士、女同士であろうと、婚姻を願えば、子を成すことができる。 精霊樹は、世界中に生えている、どの精霊樹に誓ってもよい。効果は同じ。 植物や虫には、どうやら適応されていない。微生物は、単位生殖しか存在していない。 動物は野に存在する誓いの精霊樹に祈っている。 魔物は、生殖能力を持たない。 ヒト種のように、単婚しか認められないものもあれば、一夫多妻婚・一妻多夫婚を認められている種族もある。 ヒト種でも、文化として、婚姻と離婚を繰り返すことで、形式的に一夫多妻・一妻多夫をとる種族もいる。

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