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第2話

僕には2年前なんでもできる弟ができた。 僕が何をしても出来ない分、弟は勉強もピアノもできた。 勉強は毎回1位。ピアノも1位。 お父さんとお母さんは褒めた。褒めまくった。 弟にはなんでも買ってあげるのに僕にはもっと頑張ったは買ってあげると言われる。 毎年クリスマスもそう。 弟にはゲーム機、僕には勉強道具とかドリルとか。 そして毎年毎年クリスマスの日に親から言われるのは 「これでもっと頑張ってね。」 「もっと努力しなさい」 「出来ないなりにもっとしなさい」 僕だってゲーム機が欲しい。 クラスの子みんなが話しているテレビも見たいしゲームもしたい。 でも僕はなんにもないからクラスの子が話していることについていけなくて孤立した。 そして誰とも話さなくなった。

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