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第5話
僕がうん、いいよと言おうとしたら
藤山くんが
「お前と隣とかうるさいから無理」
って言った。
えーって女の子が言った。
そしたら先生が席変わるとかなしだぞって言って女の子はやっと諦めた。
(なんか僕が悪いことしたみたいでやだなぁ)
なんて感じていたら
「お前が悪いわけじゃないから気にするなよ」
って藤山くんに言われて
僕が
「え?」
って言ったら
「ハハッ。そんな顔してたからさ」
って笑った。
笑った顔もかっこいいなぁ。
それか藤山くんは何かと話しかけてくれた。
僕が風邪で休んだらノートを見せてくれたり、授業中に話しかけてくれたり。
そんな僕にバチが当たったのかもしれない。
放課後みんなが帰って1人で掃除していたらまえ席を変われと言ってきた女の子とその友達2人が僕に
「藤山くんも関わらないで。何勘違いしてんのかわかんないけどお前みたいなやつが話していいとか思ったんじゃねーよ」
その次の日から僕は噂をたてられていた。
僕は男が好きな淫乱ゲイとかくそビッチとか黒板に書かれていたり靴が落書きされてたりした。
その日から藤山くんとは話さなくなった。
嫌われたのかもしれない。
話さないうちに席替えをして僕とは藤山くんは離れた。
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