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第16話

クリスマス。 僕はソワソワして少し早く駅に着いてしまった。 昨日はなかなか眠れなくて、服どうしようとか考えたりしていたら遅くまで起きてしまった。 今日は藤山くんとデート楽しみだなって考えていたら 「東雲おはよ」 そう微笑んで私服姿の藤山くんがいた。 シンプルに上は白のニットに下は黒のズボン。 なんかモデルさんみたいで僕とは大違い。 みんなも藤山くんを見ている。 「行こうか?」 「うっうん!」 そう言って最初はショッピングモールに向かった。 ショッピングモールに着くと服屋さんに入った。 「東雲これ似合いそう」 そう言ったのは淡いピンクのカーディガン。 「これ僕に似合うかな………。こういう色着たことなくて」 「俺いつも東雲黒ばっか着てるけどこういう淡い色似合いそうだなって思ってたんだ。だから似合うよきっと。着てみて?」 そう言われて試着室で着てみて藤山くんに見せると 「うん!やっぱりすごく似合う」 「藤山くんがそういうなら買おうかな」 僕がそう言うと試着室から出るのを待たずに藤山くんがお会計をしてしまっていて 「申し訳ないよ!僕が欲しいんだから僕が買うよ!」 そう言ったら 「初デートの記念。それに俺が買ってあげたかったし気にしないで」 そう言われてすごく嬉しくなった。

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