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第1話

____柊学園 全寮制の男子校で、何処を見ても男しかいないムサい環境 αが3割、βが5割、Ωが2割で閉鎖された空間な為、所々でΩの輪姦など噂をよく聞くそんな学園である。 だが、この1-CにはΩがいないので、比較的平和なクラスと言えるだろう 窓際に座っていると、首がジリジリと日光により焼かれるこの時期。だが、そんなこと関係なく睡魔が俺に猛攻してくる。 「眠いの?」 「眠いの」 隣の席の天瀬(アマセ) (ユウ)がニヤッと笑いながら言ってきた 「お前がよー、アホな事抜かしたのが原因だろうが」 昨日ゲームの大型アプデが来て、新モンスターが登場したから、「素材集まるまで寝れませんしよ!」とか言って、気付いたら朝の四時だった。そこから安眠できるわけも無く、完徹のお陰でクソ眠い。それに加え、今の授業が昼明けの古文。これは寝ろと言ってるようなものだろう。 「いやん、有言実行な颯君好きよ」 両手を握って顎に付けウインクをする悠に、ゾワッと寒気がした 「キモイ」と、両腕を摩りながら言う 襲って来る眠気を紛らわす為、適当に話してると授業終了の合図のチャイムがなった 「保健室に放課後起こしに来て」 「良いけど、その代わり晩飯作って」 「お前のせいで寝不足だっつうのに…。分かったから宜しく」と言って教室を出た これ以上話すと眠気でイライラしてきそうだと思い諦めた。 赤い絨毯が敷いてある階段を三階から一階に降りて左に曲がると目的の保健室がある ここの保健医は、何処にいるのか何時ももぬけの殻なので、サボりには最適である 「失礼します」 スライド式のドアを開けて中に入ろうと一歩踏み出そうとしたら、 「アン……もっと奥を突いてくださいッ!あ、そこっ…気持ち良い!」 「おら、さっさとイけよ」 グチャグチャと水音と共に聴こえて来た会話に、その方向を見た。 その瞬間、情事中の2人組の片方と目が合った 目が合ったと脳が理解する前に、そっとドアを閉めた 目の前で何かやってたと思うんだけど、何だったかな。 夢でも見てるのかな? きっとそうだ。それなら仕方ない。 教室に戻ろう 颯翔は、現実を無理やり夢にする為教室に戻り机に突っ伏した。

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