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第6話

穂はふっと目を覚ました。 どうやら少しの間記憶を飛ばしていたらしい。 久しぶりに飲んだせいか、はたまた度数の強い日本酒のせいか、三杯目をお代わりしたあたりからプツリと記憶がなくなっている。 やはり清高の言う通り、お酒なんか飲むんじゃなかった… まだふわふわとする意識の中、穂はむくりと起き上がるとうつろな目であたりを見まわした。 見慣れた我が家のリビング。 テーブルの上にはさっきまで義父とつついていた鍋が、カセットコンロの上に置かれたままになっている。 片付けなきゃ… 酩酊した状態でも、主夫としての義務が頭を過ぎる。 すると突然、股座(またぐら)に妙な違和感を感じた。 スースーとしていて、何だか濡れているような感覚がある。 「なんかつめたい…?」 ぼんやりと下肢を見下ろすと、そこには義父の姿があった。 なぜだかいやに距離が近い。 「起きたかい?」 「あれ、お義父さん…僕…」 穂はその妙な違和感を突き止めようと、必死で目を凝らした。 義父の横に転がっているのは、穂がさっきまで穿いていたデニムと下着だ。 しかしなぜそれが身体から剥がれてしまっているのか少しもわからない。 わけがわからずもぞもぞと脚を動かすと、今度は剥き出しになった自分の素足が目に飛び込んできた。 「…え?」 「こらこら、こぼれてしまうじゃないか。股をしっかり閉じてなくちゃあ」 穂は一気に惑乱した。 義父が剥き出しになった穂の太腿が開かない様、ぎゅうぎゅうと真ん中に寄せていたからだ。 「やっぱり竿が邪魔して上手く()まらないなぁ」 義父の言っている意味がわからず、半ば放心状態になっていると、今度は生温い液体が股間の辺りをビシャビシャと濡らしていく。 むわりと広がるアルコールの匂い。 その強い匂いに再び頭がクラクラとする。 すると、今度はその濡れた穂の股間に義父がおもむろに顔を近づけてきた。 「何…して…」 穂の目が大きく見開かれていく。 義父の唇がぴったりと閉じられた穂の逆三角形のデルタゾーンへと吸い込まれていったからだ。 ジュルジュルと卑猥な音を立てて義父が穂を濡らしているものを吸い上げる。 その信じられない状況を目の当たりにして穂の思考は完全に覚醒した。 義父は穂の足を剥き出しにして、両脚をぴったりと閉じてできた股間の窪みのような部分に日本酒を注ぐと、あろうことかそれを美味そうに啜りあげているのだ。 しかし、状況を理解できたからといって義父の行動を止めることはできない。 想像を絶する事態に身体が硬直してしまったのかそれとも血中に残っているアルコールのせいか、身体が全く動けなくなってしまっているのだ。 「あの…お義父さん?何して…」 それでも精一杯の力を振り絞って訊ねる。 であることを願って。 「あぁ、というんだ。今の若い子は知らないかな?」 しかし穂の願いも虚しく、義父はこの状況がまるで至極当然のように答えてきた。 「なんで…そんなこと…」 「あぁ、でも陰茎が邪魔して上手く溜まらないから床がこんなにびしょびしょになってしまったよ。まるでお漏らししたみたいだねぇ穂くん」 義父の言葉に、穂が尻をついている一帯が酷い有り様になっていることに気づく。 穂が潰れている間に何回されたのだろうか。 考えるだけでぞわりと肌が粟立った。

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