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第8話

足に力の入らない身体を義父に軽々と抱きかかえられ、穂は寝室へと連れてこられた。 ここは夫である清高と愛を育む神聖な場所であり、本来なら清高以外の男を決して侵入させてはいけない禁断の場所でもある。 しかし夫の実父である男は、穂の服を全て剥ぎ取ると当然のように夫夫の愛の巣であるベッドへと押し倒してきた。 こんな事、許されるはずがない。 これは犯罪行為であり、また留守にしている夫への裏切り行為だ。 正当化していい事ではない。 しかし禁忌を感じる穂とは違い、義父はその事について一切の危機感などがない。 それどころか、この行為は息子や穂のためだと言っているのだ。 「もっとリラックスしなさい。母体が硬いといけないよ。苦痛を感じながらの性行為は妊娠率を下げるそうだ。つまり、お互いに心地よさや満たされた気持ちを感じながら性行為を行うことが大事なんだよ」 穂の肌の上に、ローションのボトルを傾けながら義父が諭してきた。 尤もな事を言っているようだが、その相手は普通夫であって義父ではない。 そもそも穂は男であって、妊娠などするわけがないのだ。 次第にヌルついていく自分の身体に怯えながら、穂は縋るような眼差しで義父に訴えた。 「い…いやっ、お願いです!僕は子どもなんかできませんっ!こんな事…やめてください!」 「はは…心配しなくて大丈夫だよ。気持ちいい事しかしないから。穂くんはただ感じてくれていればいい」 義父はボトルの中身を全て出し切ると、満足げに微笑んだ。 サイドランプの薄オレンジ色の灯りの中、清高にそっくりな目元が弧を描いている。 一見すると優しそうな表情だったが、シワに囲まれた双眸の奥はしっかりと雄の色を湛えていた。 ゾクリと背筋が粟立つ。 本気なのだ。 この男は本気で穂を孕ませようとしている。 (おびただ)しい量のローションを纏わせながら、節張った指が穂の素肌の感触を確かめるように滑っていく。 首、胸、腕、腹、臍、陰茎… そして辿り着いた先は、双丘の狭間でひっそりとヒクついていた秘部だった。 「……っ!!」 穂は思わず太腿を閉じようとした。 しかし、それより素早く両足を大きく開かれると、そのまま腰を高く抱えあげられてしまう。 そのまま義父の鍛え抜かれた身体の上に下半身が乗せられた。 その結果、穂の下半身はほぼ天を向くような状態になると、義父の目と鼻の先でとんでもなく恥ずかしい姿を晒す格好になってしまった。 恥ずかしくて情けない姿に顔が焼けつくように熱くなってくる。 「いつもここを一人で慰めていたのかい?かわいそうに、あんな玩具じゃ物足りなかっただろう?」 義父はそう言うと、穂の後孔へと指を這わせた。 滑りを纏わせた指先が硬く閉じた襞を開かせるため、ゆっくりと円を描くように撫でていく。 「いや…だめっ…んっ…」 穂は必死に阻止しようと義父の腕に手を掛けた。 しかし、長袖に隠れたその腕は想像以上に太くビクともしない。 そうこうしているうちに、義父の指がつぷりと中に埋められた。 覚えのある圧迫感に喉がひくりと鳴る。 「いや…ダメですっ!…お義父さんっ!!」 穂は再度訴えた。 しかしその訴えも虚しく、肉壁を辿りながら義父の指の深度が徐々に深くなっていく。 そうして届く限りの場所まで埋められると、ぐるりとひねられた。 「…っぁ…んんっ!!」 指に絡みつきながら蠢く襞が動きに合わせて凄まじい熱を生み出していく。 せめて快感を感じないよう、穂は必死になって唇を噛み締めた。 しかし、容赦のない指の動きに唇は勝手に綻び甘い声が溢れてしまう。 「あっ、あっ…やっ…やめっ…ああっ」 「しっかり解しておかないとね。君のココは少し狭そうだ」 一度引き抜かれた指が二本になって再び中に埋められた。

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