5 / 8

第4話

俺は春菜に連れられて、樹音(きね)までやって来た。 ここは、綺麗な池が佇む美しい公園があり、美映留市の中では一番のおしゃれスポット。 で、来たのはその湖畔に建つリゾート風ホテル。 俺は、ロビーに入るなりその豪華さに圧倒された。 「おいおい。ここって、高級ホテルじゃないか?」 「ああ、せっかく予約してたんだ。勿体ないからさ、丁度よかったよ。仁はただでいいぜ」 「マジか? わりぃな」 部屋に入った。 俺は、窓際へ駆け寄る。 公園全体がクリスマスイルミネーションで飾られている。 キラキラと美しい。 「うおー! すげぇ眺めだな」 「だろ?」 春菜は、俺の驚きようを満足気に見ている。 こんなホテルを予約してたのか。 イブにこんな眺めのいい部屋とは。すげえなぁ。 「なぁ、仁。オレは、体が冷えたからシャワー浴びてくるわ」 「おう! いってきな!」 それにしても、この夜景。 マジで、何処か遠くのリゾートに来たみたいだな。 そう思って、嫌なことが脳裏をよぎった。 ああ、そうか。 春菜は、あのカエデって女をそれだけ大事に思っているって証拠。 こんなホテルを用意してたんだから。 くそっ。 春菜は、あの女とここでセックスしまくるつもりだったのか。 あの、駅のツリーの前のカップルどもと同じように……。 はぁ、へこむなぁ。 そこへ、ガウン姿の春菜がやってきた。 「どうしたんだよ。仁。元気ないな。仁もシャワーしてくれば?」 「そうだな。体が冷えたからな」 脱衣所に入ると、はぁと溜息をついた。 あーあ。 春菜のやろう、脱ぎ散らかしやがって。 ちょっと、待てよ。 よく考えてみれば、今夜、あいつと二人っきり。 急にドキドキしはじめる。 俺は理性を保てるのか!? ペニスがむくむくと起き上がってきた。 くそっ! 俺は、脱ぎ捨てられた春菜のTシャツを手に取った。 そして、匂いを嗅ぐ。 ああ、春菜。 お前は最高だ。 スーハー、スーハー。 しごき始めた固くなったものの先からは。すぐにおつゆが垂れてきた。 「春菜、春菜……俺は、お前のこと……」 シャワーを浴び終わると、バスタオルで頭を拭きながら浴室を出た。 ベットに腰掛けた。 春菜と同じく、パンツ一枚にガウン。 カウンターの冷蔵庫を物色していた春菜が声をかけてきた。 「よう! 仁あがったか?」 「おう!」 「飲み物、そこに置いておいたぞ」 「サンキュー」 ガラスのテーブルの上には炭酸水が置かれていた。 春菜は、ミネラルウォーターを飲みながら、俺のすぐ横に腰掛けた。 「よいしょっと。ああ、のんびりするな。なあ、仁?」 「ああ、そうだな……」 こいつ、なんでこんなに近くに座るんだよ。 エロモードに入ったら大変だ。 心臓の鼓動が早くなる。 改めて考えると、このシチュエーションは相当やばい。 イブに春菜と二人きり。 しかも、お互いに、ガウン一枚にパンツだけ。 そして、この距離。 はぁ、はぁ。 くそ! エロいことは考えないようにしないと、まじでやばい。 「なぁ、春菜。年末年始って旅行いくのか?」 「オレか? いや、特に予定はないな」 「そっか、じゃあ、初詣いっしょにいかないか?」 「初詣かぁ」 難色? さすがに、彼女持ちに年末年始のイベントに誘うのはまずかったか。 「あっと、わりぃ。彼女といくんだろ? 取り消す」 「いや、いいよ。初詣。仁こそ、彼女とは行かないのか?」 「ああ、俺は大丈夫かな」 「そっか。なら、いこうぜ!」 俺を見て、ニコッとほほえむ。 やばい。こいつ、わざとしてないか? ああ、それにしても。 イブの今夜だけは、こいつの笑顔を独り占めできるんだ……。 そんな事を考えていたら、ギリギリ保っていた理性のリミッターを超えた。 もう、だめだ……。 「春菜……」 「ん?」 俺は、春菜の両肩を掴むと、半ば無理矢理唇を合わせた。 そして、舌を突っ込み、春菜の舌に絡ませていく。 「んっ、んっ、んっ。ぷはっ!」 「はぁ、はぁ、仁! なんだよ急に」 驚く春菜。 手の甲で口をぬぐう。 そりゃ、そうだろうが……。 でも、俺は止まらない。 「うるせぇ。んっ、んっ、んっ」 再び、春菜に抱き着き、唇を奪う。 激しいキスをしながら、春菜を押し倒す。 バサッ。 ベッドが揺れる。 春菜のガウンを剥ぎ取り、自分のガウンも合わせて放り投げた。 俺は、春菜の手の自由を奪いつつ、尚も唇に吸い付く。 「ああ、春菜、春菜」 「ちょ、ちょっと、仁。あっ、あっ、急にどうしてっていうんだ。あっ、耳たぶ舐めるなよ」 「いいだろ、このくらい。はぁ、はぁ」 「やめろよ。あっ、男同士で、こんな、エロいこと。あっ、首筋とか、仁、だめだって」 俺は、首から胸へと舌を這わせながら移動する。 そして、乳首に到達した。 「はぁ、はぁ、春菜の乳首、ピンク色してやがる」 「おっ、お前、なんてところを、あっ、あっ」 春菜は、体をよがらせながら、俺の押さえつけを逃れようと必死になっている。 俺は、手首をギュッと握り、覆い被さる。 そして、体をぴったりと合わせて押さえつけた。 「いいから、抵抗するなって!」 春菜のパンツをスルッと脱がした。 そこには、既に勃起した春菜のものがそそり立っている。 「ははは、春菜。お前、いやいや言っていても、ここは勃っているじゃないか?」 「うっ、うるせぇ。仁がエロいことをするからだろ?」 俺は、じっくりと春菜のペニスを観察した。 これが春菜のペニスか。 想像どおり。 綺麗なペニスしてやがるぜ。 はぁ、はぁ。 きっと、あのカエデって女が、このペニスに女の味をしっかりと教え込んだに違いない。 上の口と下の口で。 くそっ! 俺がこいつのペニスに男の味を叩きこんで、女の味を忘れさせてやるぜ。 「はむっ」 俺は、舌をべろっと出しながらペニス全体を包み込むように口に含んだ。 そして、口の中で、先端とカリの部分を、舌の先でレロレロと舐めまわす。 「うぅ。仁、オレのを舐めているのか? やっ、やめろよ!」 「はむはむ、うるせぇ。いいか、いまから男のフェラの良さを教えてやる! レロレロ」 「あっ、あっ」 同時に、玉袋を揉み揉みしながら、ちゅっぱ、ちゅっぱ、唇ではじくように愛撫をした。 「どうだ? これが男を知り尽くした男のフェラだ! 女じゃこうはいかねぇぞ」 「あっ、やばい。でるっ!」 裏筋を舐めたところで、春菜が快感に顔を歪ませた。 春菜のペニスは、小刻みに痙攣し、一気に精子を噴出させた。 俺は、先っちょを思いっきり吸い付き、出てくる精子をすべて吸いとる。 しゅっ、ズズズズっ、ゴクン。 ああ、春菜の精子。美味……。 「はぁ、はぁ。どうだ、春菜? 気持ちいいだろ?」 春菜は、頬を赤らめて目を潤ませている。 そして、湿っぽい吐息を、はぁ、はぁ、と吐く。 相当、気持ちよかったんだろう。 ふふふ。 まぁ、こんなもんだ。 あのカエデって女には負けられない。 それにしても、春菜のいった顔。 まじ、可愛くて、キュンキュンする。 俺は、思わず、春菜の唇に吸いつく。 「春菜、可愛いよ……んっ、んっ、んっ。ぷはっ!」 「はぁ、はぁ」 もう、春菜は抵抗していない。 手は、力が抜けたようにだらりとしている。 さっきから、いった余韻に浸っているのだろう。 ああ、可愛いな、春菜……。

ともだちにシェアしよう!