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世界で二番目に愛してる(4)

あーあ、やってしまった。 自分の問いに言葉を失う。バカにしていたアイツの彼女と同じじゃあないか。 だけど、意外と自然に出ちゃう疑問なんだなぁ……。ちょっと反省。バカにしてごめんね。 俺は、ソファーに寝転がっている彼にまたがって、背中に抱きついた。 「ねぇ、」 「あ……? 重いんだけど。邪魔すんなクソが」 「俺のこと好き?」 「はぁ?」 聞いてみたら、なんだか悲しくなってきた。 よく分からないけれど、胸が痛い。だって、あのバカならきっと、好きに決まってんだろマイスウィートハニーちゃん、くらい言ってのけるに決まっている。それなのにコイツは、そんなことは絶対言ってくれない。何言ってるんだ? バカじゃあないのかって、俺がアイツの相談を呆れながら聞いていたみたいな態度で。 ……うわ、どうしちゃったの俺。 じわり、と目頭が熱くなる。ねぇマジでどうしちゃったんだよ。 「あ……、」 気が付けば彼のスウェットに染みを作っていた。いくつもいくつも。 『“ねぇ、私のこと好き?”って最近よく聞いてくるんだよ。“どのくらい好き?”って、暇さえあればそればっかり。なぁ、俺のこの愛……、伝わってないのかな?』 ……お前は、そんなふうに悩んだりしたことあった? いやまぁそんな質問をしたことはなかったけどさ。俺のことで、悩んだりすることってあった? 「……俺のこと、好き?」 久しぶりに触れた彼の体温を感じながら、小さく呟く。 すると彼は「はぁ、」とため息をつき、それにまた胸が締め付けられた時、バサッとエロ本が床に落ちる音がした。 「お前何なの。急にどうしたんだよ」

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