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闇 聖誕祭 続

闇 聖誕祭 続   マンドラゴラ。 この花が領地に咲き実をつけることを父、母親にも知られてはいない。 イブトーレスの若き日からの秘密。 記憶にあるのは 幼いころここに連れられてきたのは誰の手だったのか。 僅かに記憶するのは、 その手は荒々しく大きく、そして長いしなやかな指を持ち合わせた獣だった。 湖を囲む乾燥した森の中の小屋で何日かをその獣と過ごした僅かな記憶。 そしてその花の場所は幼いイブトーレスの胎内にしっかりと刻み付けられた。 それはけがれていると思っていた尻穴を甘美なまぐわいに使うという形で。 未通を破った後門の僅かな出血と、 異物の大きさに悶えながら、 獣に後ろから犯され、 何日も囚われていた日のことを。 それと引き換えに教えて貰ったこの伝説の花の事を、 そして、 その実から作る媚薬のことを。 あの日を思い出し精通し火照る身体を鎮めるために、 漢を探し再びその湖を訪れた時。 その囚われていた小屋に住み、 甲斐甲斐しく漢の世話をやく その女に嫉妬して、 過ぎると毒となるマンドラゴラを混ぜた山羊の乳のクリームを媚薬だと偽って飲ませた。 その女は、 この漢の恋人だった。 おの恐ろしい罪の行いは、 あの幼き自分に背徳な快感を教え込んだ その獣のような漢のことと共に、 記憶のそこに奥深く蓋をしてきた。 そして、今、 これがこの全てが、 あの小屋の獣の姿をした漢の復讐だったと、 組み敷かれた姿で気がついたイブトーレス。 「 おまえのじゅうしゃに おれのしんかをしのびこませていた。 いつかは、おまえにふくしゅうしてやろうと しばらく、ここへはこなかったおまえが じゃきょうのまつりのまえ、 ひさかたぶりにここにりょうを しにくるときいたおれは、 むかし、おまえをだましたようにけもののかわをかぶって、 おのれをきずつけ、 ちをながし、 おまえがあのみずうみまでくるのを まっていた 」   漢はイブトーレスの肢体を体内に逸物を挿入したまま強引にうつ伏せにすると、 その見事な張りを見せシミひとつ見えない美しい尻たぶを開き、 己の黒ずんだ鎌首を一旦はそのたっぷりと精液で濡れた孔の縁に引き摺り出した。 寝床のそばの床几に置かれた、 乳色の山羊のクリームに指を突っ込むと、 漢は今まで犯していた孔にその指をずっぽりと埋める。 下腹の内部の強い快感を知った襞を、 指で腹の奥まで弄られ、 焦れたよがり声を上げる組み敷かれた姿。 乳色の山羊のクリームで汚された尻の周りは昂められた身体の体温と相まって、 しとどに妖艶な匂いを醸し出し、 漢の鼻腔には強烈な甘い誘いとなる。 「 やぎのちちのくりーむのあじはどうだ? だましてテッカに のませたそれのように、 おまえはしりであじわっても、 さぞかしうまいんだろう?」 漢は息を弾ませて快感に溺れる背に同意を募る。 更に、 己の鎌首から太く血流の浮き出た竿の根本、 黒く縮れた陰毛の捲くどっしりとした玉まで マンドラゴラを調合し融かしたチョコレートをたっぷりとかけると、 美しい青年と化した男爵を存分に犯し続けた。 降誕祭の前夜の月が大地に降り、 朝の陽が辺りを照らし出す。 長き夜を絶頂を狂うように求め、 絶え間なく甘美な蜜を味わいながら、 その組み敷いた妖艶な姿に、 漢は溺れていく。 己の恋人の復讐のため、 はたまた、 遠い生地を荒らし、 王たる身を奴隷として扱ったものへの復讐のため。 この邪教たちの降誕祭に、 復讐のために、 己の遠い地の崇める祖先の王たちのために、 イブトーレスの男根を潰して食らってやるという復讐は、 どこへ行ってしまったのか。 クリームとチョコレートに塗れた二つの絡み合う肉体はやがてマンゴラドラの過ぎた媚薬の毒が周り。 翌朝、 聖誕祭を迎えた朝の光の差し込む 男爵の寝床には、 白と茶をまぶしたような一糸纏わぬ姿で抱き合っていた二つの遺体。 それは、 ランスロット家の子息  男爵の称号を与えられたばかりの美しく若き青年騎士 イブトーレス と チョコレートの原産遠い異国から奴隷として連れてこられた アステカ王の末裔  unko 邪教の降誕祭には 相応しい結末であった。 了

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