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第1話
心を込めて作ったものには、魂が宿ることがある…。
「ままー!ゆきだるまできた!」
「あら、上手ね!」
「へへん。まぁね!」
得意げな顔をしている一人の少年。
「でもだるまさん一人じゃかわいそうじゃないかしら。」
「うん、ひとりぼっちはさみしいね」
「じゃあうさぎさんも隣に作ってあげたら?」
「ゆきでうさぎさんつくるの?」
母親は雪だるまより小さい雪玉を作り始めた。
「こうやって、ほら。だるまさんの隣においてあげたら寂しくなくなるでしょう」
「ほんとだ!これでよるもさみしくないね!」
「もう寒いから家の中に入ろうか」
「うん!じゃあね、だるまさん、うさぎさん!」
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