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第22話
何となく気まずいような空気でその後も過ごした。自分が悪いのだから仕方がないが、何となく居た堪れない。
「一葉、ちょっと歩かない?」
濡れた服が乾いてきた頃、奏矢に誘われ、浜辺を歩くことにした。理玖は日陰で寝転がっているようだった。コクリと頷いて奏矢について行く。
「海、どう?」
「すごい綺麗でびっくりした…」
「フッ、なら連れてきて良かったかな」
「、うん、ありがとう…」
当たり障りのないような会話を持ちかけてくる奏矢の本心が分からなかった。
「ところで…一葉さ、あの日図書館で見たでしょ?」
だから、急に爆弾のような話題を持ち出されて、心臓が縮こまるような気がするのも、無理はないのだ。
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