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第1話

「五十嵐 栞太!!!」 名前が呼ばれた瞬間に、周りの世界が止まって見えた。この世界が本物なのか。そう信じられないくらいに驚いた。 仲間たちに囲まれる中で、送り出してくれた、隼人の手をぐっと握って、俺は花道を歩きだした。 「待ってるからな、隼人。」 「おう。」 小さく聞こえたその声を胸に、席へ座った。 そして。 「相馬 隼人!!!」 ___その名前が呼ばれた。

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