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愛について。⑬
はあ?
二人の楽しそうな顔を見た瞬間、すぐに下半身へ覆い被さられた。
「っく」
花渡の温かい舌の感触に声が漏れる。舌の感触のあと口に咥えたのかぬめぬめと口の内側に当たって、背中が痺れる。
「ま、嘘、ひゃ、ん」
隣で可愛く声を上げるルイ君は、涙目で俺を見た。
「あ、あっくん、あっくん、――やっ、暇さん、や、やっめさせて」
口に咥えた暇は、耳に髪をかけながらルイ君を見上げる。
そして口から一端抜くと根元から舌で舐め上げる。
「ルイ君が暇を助けたことは一晩のお礼じゃ足りないぐらいだから、いいんじゃない? やってもらいなよ」
「や、あっくん!」
うるさいなあ。奥ゆかしいのも度が過ぎると可愛くないぞ、とルイ君の唇を塞いだ。
「んっんんっ」
両手の手首を掴んで、暴れさせないように押さえる。
「んー、んんー」
びくんびくんと背中を仰け反らせたルイ君は目を大きく見開き無い涙を流した。
イったみたいだ。痙攣しながら震えているルイくん、可愛い。
「ルイくん、怒った?」
無理やりじゃないかなって一応聞くと、涙目で首を横にふる。
でも「あっくんの、ばか」と睨んできた。
まだ足が痙攣してるので暇を見ると、暇もクスクス笑って舌を出す。
「見ひぇ、たくさん出たよ」
舌の上に出した、ルイ君の白い液体を見せられる。
ルイ君は恥ずかしかったのか腕で顔を隠していた。
「ふへ、喉に引っかかる」
「の、飲んだの!? 嘘!」
ガバッとルイ君が起きたが、暇の顔を見た瞬間、へなへなと倒れ込む。
今咥えられたくせに、顔を見た方が興奮してるって変なの。
「ルイ君、俺のファンなの? どこが? この巨根?」
にやにやと暇が下卑た言葉を吐くが、ルイ君はこくんと頷く。
「昔、俺を監禁した悪い人に似てる。悪戯されたんだけど、――思い出すんです」
のろのろとルイ君は起き上がると、暇の下半身へ手を伸ばす。
「は、反応しなくていいので、触れてみていいですか?」
恐る恐る聞くルイ君に、暇は楽しそうだった。
「いいよ、いいよ。俺だって許可取ってないのに舐めたし咥えたし、飲んだし」
二人のぎこちない触れあいににやにやしていたら、ぐりっと先端に舌が押しつけられて花渡を見る。
「よそ見はもう良いでしょうか?」
口を離すと、糸がたらりと垂れてそれが官能的で思わず喉を鳴らした。
「今日は、こちらも開発しましょうね」
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