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エピローグ⑦
この歪で不完全でけれど、焦がれて愛おしい二人の頬に、口づけを落す。
そう言えば、どうして暇さんはこの部屋を大切にしているんだろう。
そう言えば、吾妻さんをちゃんに、隠れて続けているデートクラブを辞めるように説得しなくては。
そして、刺激が楽しいならば、今度社長たちとセックスを見せつけあうのも楽しいかもしれない。
まだまだ終わりが見えないこの関係に満たされながら、私は眼鏡を放ると二人の手を握り返して眠りについたのだった。
Fin
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