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エッチなウサギとおとなのおもちゃ2(竜次郎・湊)

「俺には専用のがあるからな」 「あ…、そうなんだ?」  布団に手をつかせ、腰を持ち上げてもまだ自分のこととは思いもしないらしい。  呑気な奴だと笑ってしまいながら、オナホに付属していたローションの残りを狭間に垂らした。 「ひゃ……っ」  驚いた声を上げた湊が振り返る。 「え、りゅう、じろ、専用ってもしかして」 「お前のココに決まってんだろ」  ぬるりと中指を差し込むと、湊はあっと声を上げてシーツに沈んだ。  快楽を引き出すよりはローションを内部に塗り広げるように指を動かしながら、体勢を変えたため抜け落ちたオナホを、再び湊に握らせる。  その手を上から握り、先程放ったものとローションでぬかるむ中へと湊を導いた。 「あ!だめ、それ…っ」  ぐちゅんと卑猥な音が、聴覚から欲望を刺激する。  最初の時よりもスムーズに挿入できたようだが、やはり刺激が強いのか、湊は固まってしまった。 「そのまま持っとけよ」 「や、………っ」  嫌々をするようにふるふると首を振ったが、それでも抜いてしまうようなことはない。  竜次郎が言ったことを違えたくはないのだろう。  健気で、たまらない。 「入れんぞ」 「あ、待っ」  膝立ちになって前を寛げると、すっかり臨戦態勢になっているものを押し込む。 「あぁっ」  ぎゅうっと先端を締め付けられて、息を呑んだ。 「まだ締めんのは早えだろ」 「あっ、だっ…て、だめ、これ、とって」  訴えを黙殺し、オナホを持つ震える手を握りなおして、優しく扱くとたまらない声で啼く。  緩んだ隙を見計らって奥まで押し込んだ。 「ああぁ…!」  普段と違うことをしているせいか、内部の動きが違う気がする。  目の裏がチカチカしそうな締め付けだ。気遣うことを忘れて突いてしまいそうな衝動を抑えるのに一苦労である。 「りゅう、じろ…っ、りょうほう、だめ、」 「ん……お前の中、いつも速攻でもってかれそうなくらい、イイからな。けどお前は自分に突っ込むことはできねえし、これなら少しは俺と同じように楽しめるだろ」 「お、なじじゃな…っ、いやぁ…!そこ、強くしたら、」  感じるところを擦ってやると、前に逃げようとするが、それはオナホにピストンする動きになる。  揺れる淫靡な腰を見ていたくて繰り返せば、逃げ場のない快楽に、湊は悶えた。 「りゅうじろ、や、きもちいいの、も、やぁ…」  つい夢中になっていると、泣き出してしまった湊の、息も絶え絶えな訴えが耳に届く。  やりすぎたと苦笑して、終わりにしてやるべくスパートをかけた。  ついでに同じ動きで前の方も擦ってやる。 「っ……お前も、一緒に出せよ」  湊はもう声も聞こえない様子で、されるがままその身を震わせた。 「っ、あーっ……」  ぎゅうぎゅうと絞られながら、震える内部にたっぷりと注ぎ込む。  大量だったせいで白濁が溢れ、シーツへと糸を引くのを眺めつつ、やっぱりオナホなんかメじゃねえなと、竜次郎はひっそりと口角を上げた。  少し落ち着いたら風呂に入れてやるかと算段していると、湊は事後間の漂うオナホに緩慢な動作で手を伸ばした。  持ち上げ、興味深そうに観察している。 「ねえ……竜次郎はどこでこういうの習ったの?」 「こういうの?」 「オナホとか……使い方とか……」 「いや、ふつう習ったりとかはねえだろ。自然に覚えていくもんじゃねえか。まあ俺の場合は、稼業柄周りに詳しい奴が多かったりしたかもしれねえが」 「組のみんながこういうことを教えてくれるの?」 「おい、他の男に『教えてほしい』なんて 絶 対 に 言うんじゃねえぞ」  何度も危険な目に遭っているというのに自分の魅力に疎い湊は、それくらいのことはやりかねないので、きつく釘をさしておく。 「……なんだよ、気に入ったのか?」  こんなことを言い出すということは、他のおもちゃも試してみたいということだろうか。  あまり興味はなかったが、湊とするのならば何でも楽しいだろう。  探求してみるのもいいかもしれない……と思ったが、そういうことではなかったようだ。 「気に入った……というか、色々知ってれば竜次郎にもっとエッチなサービスできるかなって思って」  探求心ではなく、奉仕の心か。  悪い事ではないかもしれないが、竜次郎は「お前な」とため息をついた。 「お前はもうそれ以上エロくならなくていいんだよ」  口を酸っぱくして伝えているような気がするのだが、何故みだりに誘惑するなというのがわからないのか。 「竜次郎はエッチじゃない方が好きなの?」 「そりゃエロい方がいいに決まっ……いや、そういうことじゃねえ」 「じゃあ、矛盾してない?」 「……俺の中ではしてない。あれだ。風呂に入れてやるから今日のところは誤魔化されとけ」  平行線なので、妥協点を提示すると、湊はまだ何か言いたそうにしながらも頷いた。 「これも洗わなきゃだもんね」  事後のアフターケアは大事だが、ちゃんと綺麗になるのだろうか。  確かオナホは洗浄用のグッズもあったような気がするが……、 「……とっとくのか?これ」  もう一度使う気かと聞くと、湊は眉を寄せた。 「使い捨てなの?」 「いや、……まあいいか。これ使ってお前のを少し摩擦に強くするってのもいいかもな」 「うーん……でも、竜次郎がしてくれないとあんまり楽しくないかも」  そういう可愛いことを言わないでほしい。  いつも風呂場で洗うだけで済まなくなるのは、湊がこんな風に誘惑するせいだ。 「仕方がねえな。なら俺のいないところでは使うんじゃねえぞ」  ほら行くぞ、と促すと、素直に首に手をまわしてくる。  それでも前よりは、こんな風に甘えてもらえるようになったかと、微かな変化を喜びながら、竜次郎は愛しい相手を抱き上げた。 エッチなウサギとおとなのおもちゃ 終

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