10 / 43
安定の......
「おいしかったね。パヴェ・ド・ショコラ」
「よかった。なおは、スイーツにめがないからね。調べたんだ」
調べてくれるなんて、さすが旦那様だ
素敵です、伊織!
エレベーターホールで伊織が上に向かう方のボタンを押す
「え?伊織......帰らないの?」
「部屋をとってあるんだ。ごめんね、待てそうにないんだ。なおを食べたくてね」
軽く抱き寄せられて、フワッと鼻をくすぐる匂い
同じ洗濯機で同じ洗剤で洗ってるのに、僕とは違う香にドキッとする
少しぼやけた視界のまま見上げると、旦那様の整ったお顔
今日も安定感抜群でお美しいです!
「!んっんんっんっはぁ......」
食べられそうなキスをして頭がポーッとする
「んっ、甘い」
ペロッと口の端を舐め取って言う
反則だよね、伊織
ともだちにシェアしよう!