結婚まであと3ヶ月 ジメジメジメーンな梅雨の季節がやって参りました 「えっちのペースが1ヶ月に1回ペースだ」 手帳についたハートマークが5月のページに1つだけついている 結婚式の準備は、順調に終盤を迎えているというのにどんどん減っていく夜の営み 愛されているのは、すごく実感するのだけど...... 「伊織が足んな～い」 伊織が欲しい 伊織に愛されたい 伊織を愛したい 伊織が伊織が伊織が...... 「なんか......あつ～い。寂し～い」 内側から込み上げてくる熱に抗えず、来ていたTシャツと短パンを脱ぎ捨てていく ヒートの周期が不定期な僕は、伊織と出会った時以来きていなかった 別にひどいものじゃないし...... フラフラと立ち上がって寝室まで壁伝いに行く 同棲前に住んでいた家の荷物の中を探る 「確か......ここら辺に......あった～」 太く無機質なソレを満足気に見つめる 伊織のよりちょっちもの足りないけど......これしかないもんねっ