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夢ならば
寂しい......
「いおりぃ~......ふっふぅんんんっ」
空いてるから寂しいはずなのに......
「埋めても寂しいぃ......」
完璧に情緒不安定だ
チリリリンと首に着けた鈴が鳴ると余計に寂しさが増した
『......お。なお』
『ん、いおりぃ?』
夢の中に出てきて僕の名前を呼ぶ旦那様
やっぱりカッコいい......
『さっ、寂しい......寂しぃの伊織。寂し......ておかしくなちゃ......っ。もっと、抱いてほ......しのに!』
寂しくて寂しくて普段は言わない本音がでる
でも、夢だから......
『それで、独りで慰めてたの?』
『だっ......て、寂しくてっ。からだっ熱くっな......て、グズグズしちゃ......う』
『可愛い仔猫だね。いっぱい可愛がってあげるよ』
ここかな?と先っぽをクリクリッと弄られる
『はっ、あぁぁぁっだめっ!イッちゃ......んっ』
なんか、リアルだなぁ......やっぱり足りなかったのかな?
こんなに精巧な夢(伊織)を作り出せるなんて
くすぐったくて身をよじる
チリリンと鈴の音がやけに耳に響いた
んっ......?
「えっ?」
「ただいま、なお」
「おかえり......なさい」
ニッコリ笑った旦那様の綺麗なお顔
あはっ!こんな時でも綺麗
「............」
ソロ~ッと自分 をみる
「!?」
「なお、そんな可愛いの持ってたんだね。知りませんでした」
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