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第10話
染自身、性欲がまったく無い訳では無い。自分で抜こうとモノに触れると染の冷えきった手が気持ちいい、というよりもあまりの冷たさで萎縮してしまう。時間が経っても温もりを持たない手に萎えてきて、今日は辞めようと、別の日に再チャレンジするも失敗。そんな事を繰り返して、遂には抜くことを諦め、欲を吐き出すことに長らくご無沙汰だった。
「すぐ大きくなったね。溜まってたの?」
「聞く、なよ……」
ズボンと下着を取り払われ、白司の小さな口内に染のモノが入った。正確には入り切らないほど大きなモノを白司は一生懸命に咥えた。
「あ……っつい」
思わず染は熱いと声に出してしまうほど、モノに伝わったあまりの熱で溶けそうだった。
「っん……、気持ちい……」
「ぁ……っ…」
白司は、熱いけれどその芯は冷たい染のモノが気に入ったのか必死に舌を絡めて吸い付いてくる。お互いの熱が粘膜と共により濃密に絡んでいるこの状況が興奮させた。
「……っ、んんぅ……は、くし……」
「んー……なぁに?」
「で、出るから……離れ、ろっ……」
ご無沙汰だったのが相まってか、すぐにでも放出したい欲が沸き起こる。
白司の頭を掴んで、力づくで離そうと押すも離れようとしない白司は、必死に染のモノに喰らいついて抵抗する。
「ちょ、だ…め……っく……!!」
「んんん……っぅ」
大きく脈打って、白く濃厚な精子が吐き出された。向かう先は白司の口の中に入り、そのまま飲み込まれた。
「おいっ……。何してんだよ、吐き出せよ」
「もう遅いよー飲んじゃった。結構濃かったよ。おにいさんの」
ペロリと口元に付いた粘液も舐め取り、嬉しそうに白司は微笑む。
「ね。僕の中、トロトロに熱いの……。おにいさんの、挿れてくんない?」
いつの間にか取り払っていた衣服は床に落ちていて、その裸体を染の前に躊躇無く晒した。
男なのに男らしい毛なんて一切無く、震えて大きくなっている白司のモノは興奮して膨張しているのに、染のよりも随分小さく可愛いと思ってしまった。
「ほら、触って?染……」
初めて白司は名前を呼ぶ。
四つん這いになり、白く艷やかなお尻を染に向けて、その穴が興奮と欲情で蕩けていることを自らの手で穴を開いて見せつける。
「はく、し……」
男を抱くなんて考えた事も無い。ましてや恋愛対象にすら入らない上に興奮もしないはずなのに、染は白司に対して確実に興奮をしている。
吐き出したばかりのソコは、緩やかに大きくなり始めて二度目の欲を出す準備をしていた。
「指、挿れてみて」
白司の言われるがまま、冷たい染の人差し指をおずおずと挿れていく。痛いだろうとゆっくり、ゆっくり奥に向かって指を挿れていると、その感覚がこそばゆいのか白司はお尻を揺らしてモジモジし始めた。
「ん……んん……っぅ、ん」
少しの喘ぎと共に、穴をヒクつかせる。
(中も、熱い……)
染の指は熱に包まれていた。中の熱が指の冷たさと両極端なのが気持ち良く、挿れる指の本数を無意識に増やす。
「ぁあ……。んっ、冷たい、指……きもちいっ…ぜ、んっ」
声に出さないが、鼻息が荒くなっており染自身が興奮していると分かる。すんなりと数を増やしたソコは愛液が指の間から滴り、染の腕に伝っている。
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