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登場人物と設定など。

随時追加修正していきます。 『あちら』の人物の年齢や身長については、数え歳や尺貫法で計算しています。 20/04/06 全項目を編集しました。 【人物】 『(地球)』の世界の人物 マリー(Marie) この話の語り手。医学博士、遺伝子工学研究者。30代前半の女性でフランス出身。 シングル(男性経験ゼロ)で子供を産み育てている、金髪に紫の目の物凄い美人で、物腰は妙に凛々しく男性的だが、非常にモテる。 酒呑みで稀に見るメシマズ。子どもたちの性教育に失敗した。 Marie はフランス語でマリアの名前の一つ。聖母マリアは処女でイエスを産み、その象徴は庭白百合(マドンナリリー(聖母の白百合))とされる。 ランディ(Randy)とコリン(Colin) マリーかわいいの子どもたち。コンラン(混乱)コンビ。 実子ランディと預かり育てているコリンは双子のように仲が良い。 ランディは赤毛に深い藍色の瞳で口が悪く、大柄な体格の男の子。 優れた身体能力に任せ、突飛な行動をしてはマリーを困らせる。 コリンは黒髪に深い紫色の瞳の男の子で、飛び抜けた頭脳を持つ天才児。マリーの母の友人の孫。 直截的な物言いや、とんでもない発想でマリーを困らせる。 『(あちら)』の世界の人物 百合(ユリ) この話の主人公。 【青】という鬼族の四大貴族の家の跡取り。姉と異母弟がいる。 Ω性の男で初登場時は大体十一、二歳くらい。後に十九歳で外見の年齢は固定した。愛称は『姫』。 腰より少し下の銀髪、銀目で『【青】の美姫』とまで言われる絶世の美貌の持ち主だが、Ω(メス)寄りではなく、α(オス)寄りの容姿をしている。 お姫様育ちで外面は淑やかで控えめだが、実は口が悪くワガママ。とある理由から、腹を立てるとすぐに手が出る。 偏食が酷く甘いものが好物。物凄い面食いで朱点の顔とでっかいちんちんは好き。 あいつこと朱点(シュテン)の『運命』の番で、出会ってすぐに誘拐され、強引に閨に連れ込まれ、勝手に番にされた。 その名のとおり心臓に【庭白百合[マドンナリリー]】を持つ。庭白百合の花言葉 「恥じらい」「貞節」「永遠の愛」「無実」「受胎告知」「無邪気さ」「純潔」「天上の美」「汚れなき心」など。 運命に出会い、愛に狂ったものの片割れ。 朱点(シュテン) 百合の夫。放蕩皇子とまで呼ばれている鬼族の末の皇子。 α性?の男。百歳と少しくらいの歳だが正確なところは不明。十代後半から二十代頭くらいの容姿。 愛称は『若』。 鮮やかな朱い髪に金色の双角、金と銀のオッドアイ、2メートルを超える大きな体とでっかいちんちんの持ち主。 鬼族でも随一の「ゾッとする」とまで言われるほどの美形で、古臭い言葉遣いと単語を並べたような独特の喋り方をする。 百合に一目惚れして自分の閨に連れ込み、手籠めにして番にした。以降は『運命』の番である百合を閨に軟禁して、「俺のお姫様」と呼び溺愛する。 心臓に【青薔薇】を持つ。青薔薇の花言葉「夢かなう」「不可能」「奇跡」「神の祝福」など。 運命に出会い、愛に狂ったものの片割れ。 茨木(イバラキ) 朱点の側近の従者。朱点の父方の従姉にあたるα性の女。朱点の乳姉弟でもあり、彼より少し早く生まれている。 大体百歳だが、外見年齢は二十代の半ば。金髪金眼で金色に近い黄の二本の角を持つ。 常に柔和な笑みをたたえた柔らかな物腰の女性だが、恐ろしい力の持ち主。 長らく朱点の愛人のようなものをしてた為、百合からは激しく嫉妬されている。【華】は持たない。 (ツナ) 百合の友人。人族で登場時、十六歳くらいの男。 αでもΩでもないβ(一般人)だが、逸般人。 黒髪黒目の精悍な美形。武家の生まれで本人も優秀な武人。不思議な言動をする。 百合に欲情せず、番持ち以外では普通に接するほぼ唯一の(オス)だが、朱点からメス認定されたうえに酷いセクハラを受けた。 面食いで惚れっぽいが、茨木に惚れてからは操を立て、童貞を貫いている。 【髭切(ひげきり)】という、(あやかし)や鬼を切る力を持つ。 (きさき)陛下 朱点の母。Ω性の男。耳長の神子とは双子。 性別や年齢を超越する美貌の持ち主で、床にまで届く長い銀髪、銀眼に皇の一本角を持つ。 夫の閨に監禁される様な生活をしており、朱点の教育に色々と失敗した。 柔らかな物腰だが、朱点に対しては常に叱っている為、大体において「アホ」と呼んでいる。 心臓に【白菊】を持つ。白菊の花言葉「高貴」「高潔」「高尚」「真実」。 (スメラギ)様 朱点の父。α性の男。外見年齢は二十代半ばから後半。 黒髪に金眼と金色の二本の角を持つ。オスらしい凛々しく厳しい容姿の持ち主。とても恐ろしく震えるような雰囲気を持つ。 妻を溺愛しており、閨に監禁して可愛がっているが、色々と他のことは興味がなく適当にしている。 身内やΩ以外には冷たいが、朱点の事は「阿呆」もしくは「貴様」呼びで父子仲が悪い。 (アケ) 百合の姉。朱点や茨木などとは幼馴染で、朱点に軽口を叩けるほぼ唯一の友人。α性の女。 大体百歳くらいだが、外見年齢は二十代の頭。紅い髪に金色の瞳の人目を惹く絶世の美女。 【フレイヤ】と呼ばれている秘密の多い人物で、生来から鬼の力をほぼ持たない。 百合を溺愛し、鬼の価値観や力ではなく、何故か『あちら』や耳長の知識と価値観、それから耳長の力を教え育てた。 伴侶からの呼び名の紅薔薇(べにばら)は彼女のΩの名。 心臓に【赤薔薇】を持っていた。赤薔薇の花言葉「あなたを愛しています」「美」「情熱」「熱烈な恋」など。 四童子(ヨンドウジ) 【緑】の熊童子(クマドウジ)、【青】の星熊童子(ホシクマドウジ)、【赤】の虎熊童子(トラクマドウジ)、【黄】の金童子(キンドウジ)の四人を纏めた呼び名。朱点の側近をしているお兄さん達。四卵性の四つ子で、全然似ていないが全員が屈強な体格の持ち主。【四家】の祖にあたる。 全員が男でα性。外見年齢は三十代頭くらいで実年齢は軽く千歳は超える。全員【華】を持たない。 【用語】 (オニ)族 所謂、食人鬼(グール)吸血鬼(ヴァンパイア)のハーフの様な存在。 あちらで最強のあり得ないくらいの反則的(チート)種族。 外見的な特徴として、αはこめかみのあたりから二本の角を、Ωは額から一本の角を持ち、人よりも少し尖った耳に大柄な体格、目尻にアイシャドウの様に朱が引かれており、心臓に【華】を持つ。 特に肉体的(フィジカル)に特化しており、血や肉を食べれば失った肉体もにょっきり生えるくらいに頑丈。 その興りから他種族では良くある、α至上主義もΩ差別もない。 絶対的な階級社会で、皇と后をαとΩのそれぞれの民の守護者として崇拝する。 力のある上位のものは一流の呪術師。 耳長(エルフ)族 所謂、エルフ。 鬼族のΩの始祖の双子の姉が、人と交わり生まれた人族の変異種。鬼族とは兄弟的種族で鬼とは違い、徹底した菜食主義(ヴィーガン)を貫く。精神(メンタル)の方面での反則的(チート)種族。 神子と呼ばれる亜神耳長(ハイエルフ)の特別な存在が一族を導いている。 外見的な特徴としては、人より尖った長い耳と抜けるように白い肌、男女ともに凹凸が少なく性別のわからない、非常に美しい容姿をしている。 異星人並みに不思議なひとたちで、同族のみで生活する習慣や性質から『潔癖』『高慢』『尊大』などと言われている。 力ある上位のものは一流の魔術師。 (ジン)族 所謂、人、一般人。 百合曰く、知能も低く、醜く、愚かな猿ども。 百合の時代では文化も文明も鬼族や耳長族には遠く及ばない。 近年は他種族との混血も進み、α性やΩ性のものが出てきているが、β性の者たちが大多数。 他種族と違い比較的楽に子を儲けることができるので、人口は一番多い。 この時代では、妖怪やはぐれ鬼などに困らせられている為、それを退治する陰陽師や武士などが存在する。 性別について 鬼族は男のαと男性のΩの始祖から始まっている為、生来の鬼はαかΩしかいなかったが、近年は混血化によりβも産まれてくるようになった。 耳長の始祖の片割れは女のαで、鬼の始祖の片割れと双子である為、交流も盛んで、この二つの種族は度々血が混じっている。 上位の鬼と下位の鬼の比率は 1 : 9 。その中でのαとΩの比率は 7 : 3 くらいでΩが少ない。 人族や妖族などにも、αやΩは見られるようになってきているが、まだ少数でβの大多数は人族。 鬼族の角について 二次性徴期に入り、性の成熟をすると生えてくる。 発情を起こして生えるΩや、それに気づいたαなども生えたりする。鬼は成熟が早いので、早い子は十歳前から生えてくる。 皇の血統に限り、生まれつき二本の角が生えている。皇の鬼に噛まれて番にされても、噛んで番にしても、相手の角の色は変わる。 番の成立について 発情期中にαとΩが性交をして、αがΩの胎内に精を注いでから、襟足のすぐ下あたりを噛むことで成立する。【華】を持つ者は血の伴侶もこの時に結ぶことが多い。また、鬼族の男のΩは発情期以外では子が出来ない。 因みにα同士では、女のαの受胎能力が低く子供が大変出来難く、Ω同士の場合も、男のΩの生殖能力が低く相手を妊娠させ難いので、鬼族ではあまり好まれない縁組み。 『弱く、儚く、美しい』 百合が毛嫌いしている鬼のΩの三大美徳とされるもの。 これに優れたものほど素晴らしいΩとしてαに溺愛されている。 百合やその母は絶世の美貌を持つが、これからかなり外れている。 【(はな)】 鬼族のΩが心臓に固有で持つもので、鬼の呪術の力の源。 旧い世代ではαの血が濃く持たない者もいる。それほど力の強くないΩは自らの名として名乗っている。 血を吸った相手に自らの【華】を寄生させ、呪いをかけ、眷属にして命や行動などを縛ることが出来る。 【血の伴侶(はんりょ)】 鬼族の長い寿命に伴侶や番を合わせるためにする呪い。 深い愛情からくるもので、大きな誓約を授ける際に与える。 一度結んでしまうと死でしか解消することは出来ない、互いに結ぶことで完全に成立する呪い。 相手を強く縛ることが出来るので、伴侶の生殺与奪すら掌握出来る。 この物語のずっと後の時代では、ある理由から禁止にされ、廃れてしまう。 【眷属(けんぞく)】、【お手つき】 鬼族のΩが【華】を与え、従者や下僕とした者。 お手つきはその予約でマーキングのようなもの。 争いを避けるために、伴侶にするには低年齢やその段階にいないものに授ける。強制力は普通の【華】よりも弱い。 【()】 『(あちら)』では非常に強い力を持つもの。 強い者の【名】を呼ぶことは非常に恐ろしく、許されないと呼べない為、朱点の名乗っているものも通り名で本名ではない。 【皇】や【后陛下】に百合の姉の【フレイヤ】とその伴侶の【神子】などもそれを避ける二つ名。 基本的に鬼のαは魂が持つ色の名を名乗り、Ωは自らの持つ【華】の名を名乗り、性別のわからない幼少期は、余程のことがない限り色の名を名乗るので、百合の場合は特殊。 魂の名を【真名(まな)】、Ωの名は(あざな)と言う。 あまりに重い罪を犯した罪人の場合は、真名を奪われる場合もある。 【(たましい)】 鬼族や耳長族がとても大事にするもの。 その者の本質や在り方を示す。 不滅のものであるが、穢れ浄化できないものは亜神などに消滅させられている。 大まかなカテゴリーで【赤】【青】【黄】【緑】と、特別な【白】【黒】があり、より濃い色ほど強い魂とされる。 『あちら』は【赤】の気質が強く、地球(こちら)は【青】の性質をもつ。 転生などが当たり前とされ、あちらの世界とこちら世界では行き来も頻繁。 鬼族では【()】に惹かれた、惚れたなどは最上級の求愛の言葉。 百合や朱点の様に、二つの性質をうまく持ち合わせるものは稀。 【(しゅ)】 朱点が良くする簡単な呪い。 少し強めの世界に干渉する強制力や暗示。強く念ずれば色々と縛れる。 本来は呪術の祝詞や解呪の祓詞の事を指す。 【四家(よんけ)】 【(あか)】【(あお)】【()】【(みどり)】から成る、鬼族の貴族のようなもので宗家と分家がある。皇一族の傍系にあたる家でそれぞれに役目がある。 【青】の家は『智』を司り、満遍なくαもΩも生まれる。飛び抜けた才を持つ者が多いが、何度も皇の不興を買い粛清されている。 それにより宗家の血が皇から離れ過ぎた為、最も旧い純血の鬼のひとりの百合の母が耳長(エルフ)の国から養子に来て、緋と百合の姉弟が生まれた。 百合は【四家】で一番血の濃い鬼である為、朱点の妃に望まれた。 【赤】の家はαばかりが生まれ、α同士の縁組も良くある。 【黄】の家は満遍なくαもΩも生まれる。温厚な性格の者が多い。 【緑】の家はΩばかりが生まれ、Ω同士の縁組も良くある。 【名付(なづ)けの()】 鬼族の后や妃によって行われる、元旦の儀式で昨年産まれた子に魂の名、【真名(まな)】を授ける。 Ωの目を持たない母を持つ者や、希望する者全てに与えられる。 【名】をつけられないものを【名なし】と呼び、Ωでもαでも力を振るうことができず、それが原因で早世する。 『神』 名前を読んではいけない、『アレ』などと呼ばれる超存在。 戯れに人類たちに祝福と称して、大きな呪いを与えて遊んでいる。 様々な場所に『末端』が存在し、亜神たちはそれを定期的に始末しているが追いつかない。 【亜神(あしん)】 その種族を守護し導く存在。 基本的にその種の権能を全て持ち、両性であることなどが条件。 『(アレ)』に対抗出来る力を持つので、激しく睨まれ攻撃され、誕生を阻害されている。 (いた)る、【昇神(しょうしん)】 様々な条件で亜神へと昇ることの通称で、かなりの禁忌的な行動。 魂の共喰いや、上位の存在とことなどで可能となる。 【陽ノ本(ヒノモト)】 『あちら』の百合たちの住む国。マリーの話の中では、日本の平安時代くらいの文化レベル。皇が適当に支配している。 百合たちの住む【(みやこ)】という場所は、京都のあたりになる。 【秘印(ルーン)】 【フレイヤ】などが持つ権能。百合も使える。 対象などに印を刻み行使する。様々な効果を持つ魔術。 朱点と百合に与えた【 (ウィルド) [運命] 】強い宿命や運命を意味し、運命は自身の選択により切り開くなどの意味も持つ。 茨木に与えた【 (ユル) [死と再生] 】は物事の新たな始まりなどを意味する。

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