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悪酔星人ー②
部屋に入り、おぶっていた人をベッドに下ろす
「よいしょっ・・と」
あ、やばい・・・ おろしたと言うより、落とした・・・
案の定ベッドは ギシッ と音をたて、
その人は「ん・・」と声を出した
あ、起こしたかも・・・ ど、どしよ・・・ なんて言えば・・・・
必死になんと言おうか、頭をフル回転させた
チラッとその人を見ると規則正しい寝息をたてていて、ホッとする
今は2月下旬のため、その人はコートを着ている
部屋でコートを着ているのはおかしいと思い、脱がす
コートを脱がせて初めてこの人が男なのだと気付いた
栗色の髪が顔を隠していた 素顔が気になり、そっと髪をながす
「えっ・・・、イケメンさんだ・・・」
思わず、声が出てしまった
すると、男は目を開けた
囁き程度の大きさだったはずなのだが・・・
「あのさ、いつまで俺の顔見てるわけ?」
「い、いや、そんなつもりは・・・!ごめんな」゙さい゛
と言おうとしたら、視界が回転した
僕は反射的に目を閉じる
えっ・・・?
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