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悪酔星人ー③
え・・・・?
恐る恐る目を開けると、目の前には同じ人間なのかと思うほど
整った顔があった 綺麗というよりはカッコいい・・・
「あ、あの・・・、退いてもらえませんか・・・・・?」
すると、男の口元がゆっくりと弧を描き、少しずつ顔が近づく・・・
・・・!?
唇に柔らかく少し弾力のあるあるものが落ちた
「んっ!?!?」
少しの唇の割れ目から唾液を纏ったものが、僕のを絡めとる・・・
「んんっ・・・ふっ・・・・・ん・・ふっ・・・・んっ・・・」
クチュクチュといやらしい音をたてながら、口内を犯される・・・
えっ?はっ?ええっ???僕、男だよ????
焦りながら男の胸をドンドンと叩きどかせようとする
そうすると、男は口を離して言う・・・
「顔真っ赤(笑) えっろ・・・」
最悪・・・ 意味わかんない・・・ この人なんなの???
「えろくないし、顔はあんたのせいでしょうが! てか、僕男ですよ??? 男にき、き、ちゅーするとかおかしいでしょうが!!!!」
すると男は目を思いっきり開き、
「え?お前、男なの?」 と悪びれもなく言う
「そうですよ!!!」
と見たらわかるでしょ!という思いを籠めていった
男はすぐに僕の上からどいた
「いやー、ごめんね てっきり女の子が誘っているのだと思ったよ
てか、キスぐらいも言えないの?(笑)」
羞恥心でいえなかったのだが、あまりにもキラキラした笑顔で言われ、腹が立って仕方なかったが、これ以上からかわれるのも癪だったため水を飲もうと思いベッドから降りた
「水いります?ついでに持ってきますよ」
なんとか平常心を保ち聞く
「そうだね、お願いするよ」
そうキラキラした笑顔で言われたので、僕はキッチンへ向かった
ふとあの無駄にキラキラした笑顔は作りものなのではないかと思った
そしてこれが僕、藤宮冬真(ふじみや とうま)と男、月嶋隼人(つきしま はやと)の最悪な出会いだった・・・・
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