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「効いてきたみたいだ。大丈夫、依存性は少ない薬だから」 「なっ! ……ぁあぅっ」  なんとか聖一の言葉の意味を理解しようとするけれど、激しさを増す貴司の突き上げに前立腺を刺激され、薬によって過敏になった神経へと直接響く愉悦によって、思考が徐々に覚束なくなっていく。 「やあぁ! あぁっ……あうぅっ」  体は熱に浮かされたみたいにフワフワとしているのに、刺激を受けるアナルや自身の性器から滴る液体が竿を伝う感触が、体の芯へと直接響いて日向の口から艶を帯びた嬌声が上がった。 「こんなの見たらまた勃ってきた。セイさん……コイツの口に突っ込んじゃダメ?」 「いいよ、位置を変えよう」  聞こえてきた会話の意味を日向が理解する前に、貴司とはまだ繋がったまま脇の下へと差し込まれた手に上体を起こされる。それと同時に貴司がベッドへ倒されて、いわゆる騎乗位の格好にされてしまう。 「ああっ! ふっっ……ふぐうぅ」  深くなった結合に、声をあげた日向の口へと質量を持った男のペニスがねじ込まれ、あまりのことに激しくえずいた。 「歯、立てんなよ」  貴司の体を跨ぐ形で日向の前へと立った男が、片手で頭を掴んでくる。 「ほら、ヒナちゃん頑張って動かないと」  耳許で囁く聖一の声が聞こえた瞬間、後ろから伸びてきた指が日向の乳輪を捉えた。 「んぅぅっ!」  そのまま乳輪ごと揉み込まれれば、媚薬のせいで敏感になった日向の体は、電気を流されたように激しく震えだし、動いた拍子に刺激された前立腺からの愉悦に抗えず、無意識のうちに拙いながらも腰をぎこちなく揺らしてしまう。 ――もう……どうでもいい。 「ふぅっ…うぅ…ん」  浩也の家からこれまでの事に擦りきれてしまった心はあまりに脆く、過ぎた快楽に流される道を日向は選び取ってしまった。  *** ――浩也はヒナちゃんに、媚薬を使わなかったのか?  飲ませた薬の効き目によって恥態を晒し始めた日向に、聖一は軽く目を(みは)った。  あまり強くはない薬を使った筈なのだが、効果は聖一の予測を超え、胸の尖りを刺激する度にビクつく体は淫らとしか言いようが無い。 「すげぇ……もう出そう」  口淫をさせている男が余裕の無い声を上げた。

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