「んっ……うぅっ」 　下から激しく突き上げられ、こじ開けられた唇からは涎が垂れて顎を伝った。さらに、空いている方の浩也の指が左の乳首に爪を立て、感じやすい先端だけを何度も何度も弾いてくる。 「うっ……んぅっ！」 　――気持ちいいっ、もう、ダメ……。 「ヒナ、イきたい？」 「んー！」 「いいよ。俺の気がすむまで付き合ってくれるなら」 　物騒な浩也の言葉に意味もわからず頷くと、彼の声が命じるままに日向は自分のペニスから……ゆっくりと指を離していく。 「ごめん、愛してる」 「ふっ、んうぅ……んぅっ！」 　首筋を強く浩也に吸われ、そのまま犬歯を立てられて……一際激しく中を穿たれ、日向は体をビクつかせながら今日初めての射精を迎えた。 　それからの日向の記憶は快楽の渦に飲み込まれ、何回自分が放出したのか何度中に注がれたのか定かには覚えていない。 　だけど、抱き締めてくる浩也の腕や耳に入る甘い言葉に、不安だった日向の心はいつの間にか満たされていた。