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時間の無駄⑰
なんて誤魔化そう。。
内心悩んでいるその時カウンターに置いていた
拓真の携帯が鳴った。
「・・はい。碓氷です。・・・はい。わかりました。
今すぐ戻ります・・・はい。」
すぐに携帯を切り コーヒーを飲み干すと
拓真は立ち上がると ポケットから小銭を出して
カウンターに置く。
「何。呼び出し?」
「ああ。・・お前。助かったとか
思ってるんだろう。」
じろっと睨まれて 急いでソッポを向いた。
思ってますけど。
そうは言えない。
眉間にグッと皺が寄り
あからさまに不満を露わにされた。
「別に俺はお前の親じゃない。
何をしようとお前の勝手だけどな。
とはいえ長年の付き合いだ。
つまらない事に巻き込まれて困り果てる
お前を何回も見てきている。
もしまた面倒な事になってるんだったら
とっとと手を引け。わかったな。」
そう言って店を足早に出て行く。
はい。その通りです。。
すいません。。。
その背中に手を振りながら心の中で謝っていると
「あーあ。どうせバレるのに。
柚さんも懲りないなぁ~。」
タケルは肩を竦めてペロッと舌を出した。
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