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エピローグ⑤

うん。 もう。降参です。 「わかりました。」 何も反論なんて見つからない。 伊織さんはニコッと笑みを浮かべ 顔を近づける。 「何度も言うが 切り替えの早さが君の長所だな。 で。どうなんだ?」 自信満々に 澄まし顔で返事を待った。 もう。 カッコいいのが腹立つなぁ。 答えなんて一つに決まってる。 だけど素直になんて言ってやりたくない。 暫く黙り込んでいると 伊織さんは不安になったのか 「柚?」と 柔らかい声音で俺を呼ぶ。 初めて名前呼ばれた気がする。 嬉しい。 じゃあそれに免じて・・。 「善処します。」 え? と目を見開く伊織さんの首に 腕を回し 引き寄せると 自ら唇を押しつけた。 fin.

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