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第15話※

「全部入った......桔梗のなか、暖かいよ」  するりと俺の腹を撫でるさやに、ぞわりと反応してしまったけれどそれより断然苦しさが勝って何も出来ない。  強く目を瞑っていると、さやが動いて俺のとなりに横になった。つられて俺の向きも横になり、抱き枕のような状態でハグされる。 「ごめんなさい、まだ苦しいですよね。ちゃんと馴染むまで待つから」 「っ、つらく、ねぇのか」  完全に盛りが付いてる状態で入れたまま動かない、なんて聞くまでもなく辛いに決まってる。そんな寸止め、地獄だ。 「僕は桔梗を可愛がりたいとは思ってても、いじめたいなんて思ってないよ」 「けどっ、」 「あんまり煽るようなら流石に僕でも我慢できなくなっちゃう。先輩、しーっ」  可愛く人差し指をたてて言ったさやに甘え、黙ることにする。俺だっていじめられたいわけじゃない。  じんわりと腹の中に自分のものでは無い熱を感じながらただじっとしていると、後ろにいるさやが前に手を回して乳首を弄ってくる。 「んなとこ、なんもねぇぞ」 「開発するからいーの」  開発? と頭の中で聞き返していると、さやが俺の背中に口付けてくるのがわかった。少し擽ったくて身を攀じると、中にあったものがゴリ、と弱い部分に当たって抑える間もなく声が出た。  それを面白がったのか、さやは前を弄りながら口付けるのをやめず、俺が声を漏らす度にずくりと中のものが鼓動するのがわかった。

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