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第7話 長閑(のどか)な日々

祥吾さんの大きな車(四駆でターボのSUV車だって祥吾さんが言ってた)に乗って、雪が積もる山道を降りて街に出た。 三十分程で、大きなショッピングモールに着いた。 まずは、本屋に取り寄せをお願いしていた、祥吾さんの小説を書くのに必要な資料本を買いに行く。 次に、祥吾さんがやたらと買い込むから、結構増えてしまった僕の服を、もう要らないと言うのにまた見に行った。次から次に、僕に服を当てて、「似合う」と言ってカゴに入れていく。 僕は、カゴの中にセーターとカーディガンだけを残して、全部棚に戻した。 「無駄遣いしたらダメだよ。でも…この二つは気に入ったから…買って下さい」 「これだけでいいのか?これからもっと寒くなるから、このフワフワのセーターなんて、いいんじゃないか?」 「もう…っ、充分あるから要らないのっ。それより祥吾さん、このセーター、祥吾さんの分も買ってよ。お揃いにしよう?」 「お、それいいな。そうしよう。じゃあこのカーディガンも…」 結局その店で、僕が白で祥吾さんがグレーのセーター、僕が青で祥吾さんが黒のカーディガンを買った。 後は食料品売り場で、大量の食料と飲み物、僕用だと言うお菓子を買う。 僕はお菓子が好きで、よく食べる。そのせいか、祥吾さんにすごく子供扱いされている気がする。 ーーお菓子を全く食べない祥吾さんからしたら、そう見えるのは仕方ないのかな…。 そう思って、手に持っていたお菓子を棚に戻し、カゴに入れていた幾つかも買うのをやめる。 「ん?雪、これ好きだろ?買わないのか?」 「…太ると嫌だから要らない…」 「ふっ、雪はもっと太っていいよ。華奢なんだから、大丈夫だ」 「ダメ。僕、祥吾さんみたいに筋肉つけたいのっ」 「いや、それはダメ。そんな可愛い顔して筋肉はダメ。俺は雪の滑らかで柔らかい肌が好きなんだ」 「そっ…そんなこと…ここで言わないでよ…」 お菓子コーナーの真ん中で、そこそこ大きい声で祥吾さんが言うから、僕は顔を熱くして俯いた。 僕と祥吾さんは、キスとそれ以上のことをしている。裸で抱き合ったり、お互いのモノを触り合ったり。 でも、まだ繋がってはいない。僕を大切にしたいからと、ゆっくりと時間をかけて、準備をしてくれている。 男の、しかも排泄する場所に入れるのは、やっぱり抵抗があるのかなぁ…と不安になったりしたけど、そうではないみたいだ。 祥吾さんはいつも、夢中で僕の肌に貪りつく。祥吾さん自身を、恐ろしいくらいにガチガチにして、僕の全身を舐めしゃぶる。後ろの孔にも執拗に舌を挿し入れるから、嫌なのではなく、本当に僕を思って大切に扱ってくれているんだ。 でも、この二週間程、毎日のように愛撫され続けた僕の身体は、もう限界だった。早く、祥吾さんの硬く大きな熱で、僕の奥を暴いて無茶苦茶にして欲しいと願ってしまう程に。

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