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第6話 3

どんよりと曇る毎日が続いていたけど、今日は珍しく雪が止んで、灰色の雲の切れ間から太陽がのぞいている。 僕は、窓から顔を出して外を見た。白い雪に太陽の光が反射して、眩しくて思わず目を逸らす。 「お、今日は晴れたんだな。じゃあ買い物に出かけるか」 僕の背中から祥吾さんも外を覗いて、嬉しそうに言う。 「ほんと?どこに行くの?」 「ん〜?注文してた資料を取りに行くだろ?後は酒と雪のお菓子と…」 「え〜…。お酒はまだいっぱいあるよ?祥吾さん、飲み過ぎだよ…」 「少しぐらい大目に見てくれ。今日は、晴樹(はるき)も遊びに来るしさ…」 「え!松田さん来るの?じゃあ、しょうがないなぁ。許してあげる」 「雪は晴樹に懐いてるよな…。なんか、面白くない」 僕よりもかなり年上の祥吾さんの、拗ねた様子が見ていて可愛い。ちなみに祥吾さんは二十八歳、僕は見た目から「十代後半くらいじゃないか」と祥吾さんに言われている。 「だって、祥吾さんの大事な友達でしょ?倒れていた僕の怪我を診てくれたし。それに…」 「それに、あいつはいつも、高価なお菓子を持って来るからな」 「うんっ。松田さんが持って来るの、全部美味しいんだもん!今度は何かなぁ」 「ふっ、あいつ、お菓子に負けてやがる。なぁ雪、俺とお菓子じゃ、どっちが好きだ?」 僕は身体を反転させて、祥吾さんの胸に抱きついた。 「そんなの、祥吾さんに決まってるっ。僕は祥吾さんが一番好き。ねぇ祥吾さん、ずっと一緒にいてね」 「ああ、ずっと一緒だし、俺も雪が好きだよ。ほら、そろそろ出かける用意をしよう。あったかくするんだぞ」 「うんっ」 僕の唇にキスをして、祥吾さんが窓を閉める。そして、着替える為に、手を繋いで寝室に向かった。

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