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8月...4

...冷た なんだろう額がすごい冷たくて気持ちいい 俺...どうしたんだっけ 「久しぶりねぇ、絢斗がこんなに熱出したの」 母さん...? 「昔はしょっちゅう熱出しただの吐いただの大騒ぎだったのにねぇ」 「今じゃこんなに大きくなって」 この美姉さんもいるのか 気持ちいい...母さんかな、ずっと頭撫でてくれてるの 「あの時、あんたに呼ばれて病院に駆けつけた時は、ゾッとしたわ...生きてるのが不思議なくらいの怪我して横たわってるんだもの」 あの時...小学生の時の話かな 「あの時は、私も生きた心地がしなかった...」 「あの子...あの女の子がいなかったらきっと」 「やめて、あの子がいなければ絢斗はあんな事にはならなかったのも事実よ」 「美波...そろそろちゃんと絢斗に話した方がいいんじゃないの?絢斗も、もう子供じゃないわ」 「そうだケーキがあるのリビングに行きましょうか」 「...はぁ...わかった」 扉が閉まる音を聞いてからゆっくり目を開ける 「あの子って誰...」 「おー起きたか」 「黎二さん!?...何でここに?(超小声)」 「いやぁなんかこの美について来たらなんか学校の外出れちゃってさそのままこの美が運転する車乗ってここまで一緒に来ちゃった☆」 来ちゃったって... 「学校から離れたら消えちゃうみたいな体質だったらどうするつもりだったんですか」 「あーそれな、もういいわ」 「...は」 何...もういいって なんでそんな、もう諦めたみたいな顔してるわけ そりゃこの人の意思無視して勝手にあれこれやってるけどさ 「俺がまだ生きてるせいでこの美は、彼氏もできない結婚も出来ないなんだろ?俺のせいで...あんな美人のさばらせといちゃダメじゃん?だったらとっとと死んであの世で生き帰る準備してこの美の子として産まれるとかさ、そっちの方がずっといいじゃん」 「なんですか....それ」 コンコン 「絢斗ー?起きたn「この美姉さんがどんな思いで過ごしてきたかわかってんのか!?」絢斗!?」 恋人が明日には死ぬかもしれない、自分の知らないとこでもしかしたらもう手遅れになってるかもしれない そんな思いを10何年も抱えて...大切な人の看病をずっとしながら... 「あんたは...っ...あんたはそれでいいかもしれないけどなっ...っ!」 分からないわけない...二人がこんなに思いあっているのなら尚更 きっともしかしたらこの人の方が何倍も辛いかもしれない いつの間にかひとりぼっちになって、好きな人に自分の声は届かず、ただただ自分を思って泣いている彼女をずっと見てきたのかもしれない 俺が生まれるよりもずっとずっと前から でも...だからってそんな...何もかも諦めたような笑顔でこっち見ないでよ... 「ありがとうな」 触れることの出来ない頭に置かれた手から温もりが伝わってきたような気がした さっきまであんなに冷たかったのに 嶺二さんはその言葉と共に消え 学校の屋上にも姿を見せなくなった 自由に動けるようになったのはきっと、もうすぐ消えてしまうから神様が奇跡を起こしたのかもしれない 最後くらいは好きな人の傍にって 「幽霊でも涙って出るんだなぁ」 「何言ってんのあんた」 「こっちの話、母さん明日から舞台だっけ?」 「そうそう、ヒロインの子がねお芝居始めたばっかりの子なんだけどねもうすっごいハマり役なのよ感情を乗せるのも上手だし見てきたんじゃないの?ってくらい完璧にお姫様をやってくれるの」 「へぇ」 「デュフューゼル王国っていう昔本当にあった国のお話なんだけどね、凄く悲しいお話なのよ...そうだチケットあげるからあんたも見に来たら?」 「いいの?」 「もちろん、紗夜ちゃんと来なさいな」 「あー...紗夜は来ないんじゃないかなきっとコンサートとかで忙しいよ。俺1人で行くから1枚でいいよ」 紗夜と一緒とか気まず過ぎるし...話せる気もしないし...無理だな絶対 「あ、そういえば聞いた?」 「何が?」 「前言ってたこの美の彼氏、ずっと眠ってた」 「彼がどうしたの?」 まさか...本当に亡くなっちゃったんじ 「目を覚まして開口一番よく寝たーですって」 「..........は!?」 作者もは!?笑 8月はこの話でラストです。 と言っても実は投稿してるのは6月なので 現段階で8月がどうなってるのか私にはわからないです 主人公達はガッツリ夏休みとかやってるけど なんか噂では夏休み無くなるみたいな話も出てるみたいですね 学生で夏休みないって結構酷ですよね。 本当コロナ許すまじ... さて今回の話で出てきたデュフューゼル王国の舞台のお話、実は別にお話を作っております。 公開はおそらく来年かもしくは年末辺りになるかと思いますのでどうぞよろしくお願いします。 8月の時点で世界情勢がどうなってるのか 落ち着いているのか、また第二波が来てるのか分かりませんが皆様心折れずに、色んなこと 真夏の暑さに対するマスクの蒸れとか、根気強く頑張っていきましょう💪( 'ω' 💪) ありがとうな気持ちを込めて書いてる当日の日付で書かせていただきます。 2020年6月27日 作者 枝 豆子

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