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1ヶ月
「今日で一ヶ月かぁ……」
颯太が北海道に研修に行って。
先月から全く連絡が取れない。
何だか嫌な予感しかしなかった。
胸騒ぎがするというか。
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『由貴くん!』
「颯太?」
颯太帰ってきたのか?
『帰ってきた?違うよ。俺さ好きな子できたんだ!』
『俺の新しい彼女。やっぱりさ女の子がいいし?いくら由貴くんが女の子みたいでも』
『そう言うわけだから』
颯太は一方的に別れをつげ女性と消えた。
なんで?
あれは嘘だったのか?
『由貴くん好きだよ』
毎日のように言っていたあの言葉は。
誕生日にくれた指輪も。
全て嘘だったのか?
なぁ、颯太。
答えてくれよ。
「え?夢?」
ははっ。
やけにリアルな夢だったな。
っヤバイ。
「ゴホッゲホッ」
「由貴ーお前な朝っぱらうるさいぞ」
「陸也っごめっう"っ」
「大丈夫か?風邪引いたか?」
違う。
風邪じゃない。
昔から精神的にくると。
吐き気と熱が出る。
吐き気が治まるまで陸也は背中をさすってくれた。
颯太がしてくれたように。
「由貴。今日は休んどけ」
吐き気が治まるも動けない俺を陸也は部屋まで連れてきてくれた。
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目を覚ますと頭はぼーっとするし。
体が熱くなっていた。
「由貴。飯食えるか?」
「陸也?飯は」
!?
ヤバイ目がまわる。
「食えないな。ゼリーとか作ってやるから待ってろ」
情けない。
あんな夢みたくらいで。
颯太。
無事だよな?
どこにも行かないよな?
あんな夢をみたからか。
不安で
不安で
仕方なかった。
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