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Unravel②

夕はホテルの部屋に着くや否や、俺に抱きついてキスしてきた。口元にピアスが当たってヒヤリとする。舌にまでピアスが付いているようで、丸くてつるりとしたものから鉄の味がした。 甘えるように首に手を回してきてホールドするもんだからしばらく付き合ってやる。 でも唇が離れても、夕は俺にくっついたままだ。 「ベッド行こ」 夕は首を振る。何がしたいんだコイツ。 「くっつくのが好き」 「ふぅん」 「生きてるって感じがする」 ふぅん、とまた適当に答えた。性癖は人それぞれだ。 「どっちが上になる?」 「ネコがいい」 「じゃ風呂場行ってきて」 夕はちょっと間を置いてから頷いて、何か言いたそうな目を残して風呂場に向かった。 ヤツはタンクトップと下着を着たまま戻ってきた。 ベッドに来ると俺の正面に座る。 両手を伸ばして、ギュッと抱きしめてくる。 なんか一々やることがガキ臭い。カホの顔がちらついて、やりにくいったらありゃしない。 タンクトップの下から手を入れても何も言わなかったが、脱がそうとすると手を持って 「そのまま」 と拒んだ。 「なんで」 黙るなよ。まあいいや。 服の下に入れた手を気ままに探索させた。 臍のくぼみや乳首の周りにもヒヤリとした感触があった。ピアスだらけだな。 下の方で熱い塊が大きくなってきたから、今度はそっちに手を伸ばす。 下着は自分で脱ぎ始めた。こっちはいいんだ。袋にまでリング状のピアスがぶら下がっているのは正直引いた。 「痛そ」 「大丈夫」 触って、と夕は少しだけ口角を上げた。 ピアスには触る気になれなくて竿をしごいた。夕は目を瞑って、短い息を繰り返している。イッた後、ベッドに倒して孔に指を入れている間もやっぱり俺にしがみついていた。やっぱ反応がガキみてえなヤツだ。 でも指はナカでよく動くし、童貞って訳でもないらしい。 ペニスを挿れるとB《シ》の音が一際大きく上がった。動くと細切れになった呼吸に小さく嬌声が混じった。 身体を揺するたびに長い銀色の髪が乱れる。 そこから時々覗く青い眼がビックリする程綺麗でドキリとする。本当に作り物みてえな顔をしてやがんな。 もうイキそうなのか、スラリとした脚が俺の腰を捕らえて奥に入れようとしてきた。動けなくなるからやめろ。抜け出して身体をひっくり返し、バックの体勢にする。 夕はパッと振り返った。不安そうに瞳が揺らぎ、銀の髪が肩甲骨を滑り落ちる。 タンクトップのズレたとこから入れ墨が見えてギョッとした。タトゥーを入れたヤツらは何人か相手した事あるけど、これは明らかに違う。 モチーフは洋風っぽいけど、タッチは和彫りってやつだったと思う。 ヤバイかも。でもこんな状況で我慢できるか。抜け出たペニスを戻して、イクまで腰を振り続けた。

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