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第二章・11
「開けたまえ。全て、君のものだ」
包みを開くと、中からは真新しい制服や革靴が出て来た。
「これが、僕のもの!?」
そんな!
オーダーメイドに払うお金なんて、逆さに振っても出て来ないのに!
「ま、私から駿へのちょっとしたプレゼントだ」
「あ、ありがとうございます」
ならば、早く身につけてみたまえ、と言う伊織の言葉に甘え、駿は広いティールームの端に駆けた。
肌着まで用意してあり、駿は感激しながら制服を着て、靴を履いた。
「ぴったりです!」
部屋中に響くような声で、駿は叫んでいた。
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