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アカンよ

 チュッ 首筋の次はあご。 チュッ あごの次は鼻。 チュ、チュ 鼻の次は右と左の頬。 チュッ そして、額。 ようちゃんは僕の短髪を撫でながら、見下ろしてくる。 その瞳に僕は捕らえられる。 「ゆーたんは俺のものさ……絶対に誰にも渡さない」 そう言って左に口角を上げた。 「ハッ……ハぁ、ッハあ……」 僕の耳に心臓が付いたみたいに拍動が大きく聞こえてきたし、苦しくて息が荒くなる。 「苦しい? 大丈夫、すぐに楽にしてあげるから」 ようちゃんは僕の後頭部に右手を当て、僕の口を塞いだ。    クチュ、クチュ いやらしい音を立てながら僕の唇の間から入った舌が口の中を蹂躙する。 「ん……ンぁん……んあッぁぁ……」 気持ち良くて 温かくて 溶けそうなんだ。 だから頭が真っ白になった後、ようちゃんのことが押し寄せてきて一杯になる。 チュップン! 大きい音を響かせて離されたら、もう力なんてもんは残っていなくて、垂れ下がるだけ。 目も 口も 手も だから、そこから 涙も 唾液も 重力に負けてだらりと落ちていく。 こんなだらしない僕を見たようちゃんはとても嬉しそうにふふふと笑う。 「こんなになるのは、俺だけだもんね」 知ってるくせに、ようちゃんはいつも言うんだ。  「もう乳首、コリコリしてるよ」 左の乳頭を上下左右に弄った後、パクリと咥えるようちゃん。 ゴクッ、チュッ、チュッ…… 右の乳房を揉みながら出ない乳を飲もうとするんだ。 「ぁ……イッや……あっン」 左も右もダイレクトに刺激が伝わってくるから、おかしくなりそう。 「イヤならやめるよ?」 優しく言ってチュポンと離すようちゃん。 でも、僕の身体は勝手に胸を高くして、咥えさせようとする。 「ちゃんと言わなきゃアカンよ」 なんでか関西弁のようちゃんがツボで、僕は身体が熱くなる。 「つ、づき……して?」 僕は掠れた声で言うと、満足そうに笑った。 「ゆーたんがそう言うなら、しょうがないね」 かぶりつくように右の乳首をいきなり吸い出したようちゃんに僕は身体を大きく跳ねらせる。 「アアッ、ンぁ……ぁ……」 もう僕は快楽の海へ沈んでしまったみたいだ。

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